- 2010/06/23 掲載
2009年度の国内メール誤送信防止市場は前年比20.7%増、シェアトップはNTTソフトウェアのCipherCraft
本調査によれば、2009年度の国内メール誤送信防止市場の出荷金額は前年比20.7%増と大きく成長したことが明らかになったという。ITRは、2009年度の出荷金額は3億5,000万円と市場規模自体はまだ小さいものの、同市場への注目度は高まっており、2010年度は同約49%増とさらに大きく拡大すると予測している。
2009年度は同市場の草分け的存在であるNTTソフトウェアの「CipherCraft/Mail」が5割近いシェアを占め、他を大きく離しトップに位置。2009年度よりポピュラーソフトや富士通ソーシアルサイエンスラボラトリなど、参入ベンダーが増えており、2010年度以降シェア争いは激化しつつあるという。
「メールの誤送信はいつでも発生しうる問題であり、メールアドレスを一字打ち間違えただけでまったく異なる企業や組織に電子メールが届く可能性もあり、この問題は長らく電子メールのセキュリティ上の課題とされてきました。その解決に向けて登場したメール誤送信防止製品は、まだ認知度が低いものの、今後、市場の拡大が期待される分野でありますが、これらの製品も、 Google Gmailのようなセキュリティ機能を包含したクラウド・ベースの電子メール・サービスと常に比較されていくことになるでしょう」(ITR シニア・アナリスト 甲元宏明氏)
『ITR Market View:メッセージング・セキュリティ市場2010』ではそのほか、メール総合セキュリティ市場(パッケージ、アプライアンス、ASP/SaaS)、メール・フィルタリング市場、アンチスパム市場、メール・アーカイブ市場などを取り扱っている。
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