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- 2009/11/30 掲載
スマートフォンの本格普及は2011年、ビジネスシーンでの普及の鍵はMDMとセキュリティ--NRI 藤吉栄二氏(2/2)
ITロードマップセミナー AUTUMN 2009
スマートフォンの本格普及はMDMが鍵となる
スマートフォンがビジネスに与える影響や変化については、まず、ビジネス携帯などメールやスケジュール管理機能、PCとの同期機能によって、業務効率の向上が得られる点を、藤吉氏は重視。これがスマートフォン普及の初期段階の現象だとした。そのうえで、ビジネス携帯や初期のPDAをベースにした、ユニファイドコミュニケーションの適用、Webコラボレーションが進んでくることになる。この流れが、ワークスタイル改革につながってくる。
携帯電話やスマートフォンが内線電話になったり、企業のサーバと同期したり、シームレスな接続環境(ユニファイドコミュニケーション)が、意思決定の迅速化と機会損失の低減を可能にする。Web上のサービスや情報とうまくつながることでコミュニケーションや情報力アップを実現させるということだ。
藤吉氏は、企業におけるスマートフォン活用のポイントとして、アプリケーションの開発環境、セキュリティ機能を含む管理ツールの整備、存在を挙げた。このうち管理ツールはMDM(Mobile Device Management)ツールというサービス、製品群が要になると予想している。MDMは、携帯電話やスマートフォン、業務用端末などのモバイルデバイスと、企業の内線交換、社内ITシステムとの認証・接続、グループウェアとの同期、個人プロファイル(デスクトップやお気に入り機能など)の管理、外部サービスとの接続などを統合的に行うしくみ、もしくはサービスだ。
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MDMは、マイクロソフト、IBM、シマンテックなどのITベンダーだけでなく、BlackBerryを手がけるRIMや、モトローラなどのスマートフォン機器事業者、通信機器ベンダ、セキュリティベンダなどが各種サービスを展開している。
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AndroidやiPhoneのMDM対応は若干遅れているそうだが、今後のMDMサポートがビジネス領域浸透の次のステップとなるだろう。
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藤吉氏によれば、現在のスマートフォン市場はまだ「黎明期」。2011年から普及期を迎え、今後、業務プロセスとの連携による「意思決定の迅速化」、業務用コラボレーションアプリの対応OS拡大などによる「情報共有機能の拡大」がみられるという。
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執筆:中尾真二 フリーランスライター、エディター アスキーの書籍編集から、オライリー・ジャパンを経て、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは言わなかったが)はUUCPのころから使っている。JPCERT/CC非常勤職員。 |
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