• 2006/07/11 掲載

【NETWORK Guide】ネットワーク「改築」講座:Web高速化(2/4)

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[*4 ] HTTP 1.1
RFC 2616により規格化されたHTTPプロトコル。従来のHTTP1.0を拡張し、1回の接続で複数の要求・応答ができる機能や、1つのIPアドレスで複数のWebサーバを運営する機能が追加された。

 

 

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 負荷分散装置はWebサイトの安定運用に寄与したが、次に管理者を悩ませたのはSSLによるサーバ負荷である。HTTPは暗号化プロトコルであるSSLとの親和性が高く、インターネットショッピングなどのデータ暗号化にはHTTP over SSL、つまりHTTPSが用いられる。しかしHTTPS通信を実現するための暗号鍵の交換や、暗号化・復号の処理は、サーバのCPUを相当消費する。そのためいくらサーバ負荷分散を行っても、処理が追いつかないことがあり、結局はクライアントへのレスポンス低下につながる。そこで登場した技術が、SSL処理を代行する「SSLオフロード」である(図2)。

SSLオフロード


 SSLオフロードは、SSLの処理を専門に行うSSLアクセラレータをサーバ群の前に配置し、クライアントとの間でHTTPSセッションを行う。サーバ間は復号したHTTPで通信するため、サーバはSSLの重い処理から解放される。初めて登場した2000年ごろは、SSLアクセラレータ専業ベンダーがいくつもあったが、最近では負荷分散装置と同じベンダーから提供されるか、または負荷分散装置自体にその機能を内蔵できるものも増えている。

 サーバ負荷分散やSSLオフロードによってサーバごとの負荷は軽減できるが、サーバが処理しなければならないトラフィック量を減らすことはできない。特に画像など容量の大きいオブジェクトは、ネットワーク帯域を圧迫する。そこで有効となるのが、特定コンテンツへの要求にかぎり代理応答する「リバースキャッシュ」である(図3)。

リバースキャッシュ


 Webサーバからクライアントに返されるオブジェクトには、各リクエストで変わらないコンテンツが多く含まれる。こうしたコンテンツを、Webサーバに代わってキャッシュサーバがクライアントに返送する。キャッシュできるコンテンツはテキストや画像など静的なオブジェクトが主だが、最近ではストリーミングなどの動画や、CGI ・Javaなどで生成される動的コンテンツに対応するものもある。これらの製品を提供してきたのがCacheFlow(のちにBluecoatに社名変更)やNetAppなどである。なお、キャッシュサーバの使い方には、企業のインターネット出口付近に設置し、インターネット利用帯域を削減するフォワードキャッシュもあるが、キャッシュサーバとしての動作はほぼ同じと考えてよい。

「Web高速化を実現する製品」、「Webアプリケーションセキュリティ機能」、「Web高速化製品導入時の注意事項」

   
           
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