- 2025/03/27 掲載
フジ日枝氏、退任=経営陣を大幅刷新―中居氏問題
元タレント中居正広氏の女性トラブルを巡る対応に不備があった問題で、フジテレビと親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)は27日、経営陣を大幅刷新し、両社の取締役相談役を務める日枝久氏が退任すると発表した。問題の背景にある企業風土を改める上で、社内に強い影響力を及ぼしてきた日枝氏の辞任は避けられないとの見方が広がっていた。
フジは同日付、フジHDは6月の定時株主総会の開催日付。フジHDの金光修社長は27日に取材に応じ、日枝氏がフジサンケイグループの代表も辞任する意向を示したと明らかにした。金光氏は代表権のない会長に退き、後任としてフジ社長を務める清水賢治専務が6月に昇格する。
信頼回復に向けてフジHDの取締役10人、フジは16人が退任し、新たに延べ12人が就任する。取締役会の人数はフジHDが現在の15人から11人、フジが20人から10人に減り、両社とも社外取締役が過半を占める。女性比率は3割以上に上昇し、平均年齢は低下した。
トラブルは2023年6月に発生。フジの社長だった港浩一氏は、コンプライアンス(法令順守)部門に伝えず、中居氏の番組出演を止めなかった。問題発覚後に300社超のスポンサーがCM放映を中止し、今年1月に港氏が社長を、嘉納修治氏が会長を辞任した。
中居氏のトラブルを巡っては、フジが設置した第三者委員会が今月末にも調査報告書をまとめる見通しだ。
【時事通信社】 〔写真説明〕日枝久
フジテレビ取締役相談役 〔写真説明〕フジテレビ本社=27日午後、東京都港区 〔写真説明〕取材に応じるフジ・メディア・ホールディングスの金光修社長=27日午後、東京都港区
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