- 2025/01/09 掲載
英中銀副総裁、金融規制緩和競争に警鐘 米次期政権の動向注視
[ロンドン 8日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のウッズ副総裁は、英国は金融規制を巡り「底辺への競争」に参加することを避けるべきとの認識を示した。
米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は来年2月28日付で退任する意向を示しており、トランプ次期大統領が金融規制をどのように再編するのか不透明感が広がっている。
英中銀の規制部門を率いるウッズ氏は議会で、英国の金融セクターの競争力と成長を支援するための新たな目標は基準の引き下げにつながるものではないとし、強靭さと競争力は「両立し得る」などと述べた。
トランプ政権下で米金融システムの大幅な規制緩和が見込まれる中、アナリストは、他の地域も国内の金融業界の競争力を高めるために追随せざるを得ないかもしれないと指摘。銀行の自己資本規制「バーゼル3」の世界的な導入が最初に影響を受ける可能性があるとしている。
MRVアソシエーツのマネジングプリンシパル、マイラ・ロドリゲス・バジャダレス氏はロイターに対して「トランプ政権が銀行の規制や監督を緩和すれば、欧州や英国の銀行ロビイストはバーゼル3やその他規制を弱めようとするだろう」と語った。
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