• 2025/01/06 掲載

住宅ローン、戦略多様化=返済保障で差別化

時事通信社

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


「金利のある世界」が到来し、長らく続いた住宅ローンの金利引き下げ競争に終止符が打たれた。多くの銀行が金利引き上げにかじを切ったほか、ローン契約者が返済できなくなった場合の保障など、金利以外のサービスで差別化する動きも広がる。顧客争奪に向け、各行の戦略が多様化してきた。

インターネット専業のPayPay銀行は、一つの物件に対して夫婦やパートナーがそれぞれローンを組む「ペアローン」契約者向け団体信用生命保険(団信)を拡充。死亡や重い病気で1人が返済できなくなった場合、2人のローン残高がゼロになる「ペア連生団信」の取り扱いを昨年6月に始めた。

従来のペアローン団信は、1人分のローンが残る。共働き世帯の増加や物件価格の高騰を背景に、2人で組むローンが注目されており、りそな銀行なども同様の保障を導入している。

三井住友信託銀行は昨年10月、46~55歳が加入できる手厚い疾病保障付き団信の取り扱いを始めた。多くの銀行は保障内容が同程度の場合、50歳までが加入条件。同行ローン業務推進部の三上進部長は「40代以降は健康への不安が付いて回る。金利競争ではなく、ニーズに合ったサービスは有償でも受け入れられる時代が来た」と話す。

みずほ銀行は、借入時に手数料がかからない住宅ローンの取り扱いを国内で初めて開始した。金利は従来型より年0.2%高いが、4000万円借り入れる場合、初期費用が約91万円も減るため、早く完済したい層の需要を狙う。

イオン銀行は、ローン完済までイオングループの店舗で買い物する際に代金を5%割り引く。三井住友銀行はクレジットカード利用時に条件付きでポイント還元率を上乗せする。

住宅ローン比較診断サイト「モゲチェック」の塩沢崇氏は、「基本的には金利と団信のどちらかで選ばれるので、保障で差別化していくのは自然な流れだ」と指摘。住宅購入を予定している人に、「今後は団信の価値を含めた比較が大事になる」とアドバイスしている。

【時事通信社】

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます