- 2024/10/08 掲載
中国株続伸で始まる、大型連休明け 香港株は急落
[上海 8日 ロイター] - 国慶節(建国記念日)の大型連休明けの中国株式市場は序盤に続伸し、大商いの中、主要指数が2年ぶりの高値を付けた。政府による景気刺激策の効果に期待が持続している。
上海と深センの株式市場に上場する有力企業300銘柄で構成するCSI300指数は10%急騰し、2022年半ば以来2年ぶりの高値を付けた。その後は6%高で取引されている。
上海総合指数は9.7%高となり、21年12月以来の高値を記録。その後は5%高で取引されている。
本土の株式市場は午前中盤時点で時価総額が6000億ドル増加。売買代金は取引開始後20分で1兆元(1420億ドル)を超えた。
一連の景気刺激策で経済が安定するとの期待から産業用金属関連株が急伸しているほか、半導体株や建設株も政府支出で恩恵を受けるとの見方で買われている。
一方、香港のハンセン指数は前日に2年半ぶりの高値を付けた反動で売りが優勢となり、6.8%下落。利益確定の売りが出ているほか、本土株が一部で期待されていたほど値上がりしていないとの指摘も出ている。
中国株は大型連休明けも買いの勢いが継続。CSI300指数は連休前、当局がコロナ禍以来の大型景気刺激策を打ち出した9月24日以降の5営業日で25%上昇していた。
9月30日にCSI300指数と上海総合指数はともに08年以来の大幅な値上がり率を記録していた。
BOCインターナショナルは顧客向けリポートで、強気相場は初期段階にあり「ロングポジションを構築する貴重な機会だ」とし、ハイテク、建設資材、消費関連株を推奨した。
本土市場では半導体株が16%高、建設・エンジニアリング株が5.1%高、生活必需品株が5.3%高。
一方、香港市場では本土系不動産株が11%急落。市場関係者は恐らくテクニカル要因が影響していると指摘している。
ナティクシスのゲーリー・ウン氏は「多少の利食い売りは出ているかもしれないが、地合いはそれほど変わらない。本土市場は連休となっていたが、香港市場は取引が続いていた」と述べた。
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