• 2024/10/08 掲載

午前の日経平均は反落、中東情勢の緊迫化や米株安で

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[東京 8日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比471円65銭安の3万8861円09銭と反落した。中東情勢の緊迫化や米長期金利の上昇を受けた米国株安の流れを引き継ぎ、幅広い業種で売りが先行した。日経平均は再び心理的節目の3万9000円を下回った。一方、原油価格の上昇を受けて、石油などのエネルギー関連株は堅調だった。

日経平均は311円安でスタート。地政学リスクや連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測の後退を受けた米株安の流れやドル/円の円高基調が重しとなり、利益確定売りが先行した。日経平均はしばらくマイナス圏でもみ合った後、心理的節目の3万9000円割れとなり、479円安の3万8853円51銭まで下落した。

市場では「中東情勢の緊迫化を受けた原油価格や米長期金利の上昇でインフレ懸念が再燃しており、売りが先行しやすい」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との声が聞かれる。日本株に関してはこれらに加えて円高基調が重しとなり、売りが重なりやすいという。

東証株価指数(TOPIX)は1.55%安の2697.01ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9806億4600万円だった。東証33業種では、証券・商品先物取引、卸売、銀行、輸送用機器など30業種が値下がり、石油・石炭製品、電気・ガスなど3業種が値上がりした。

主力株では、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、ファーストリテイリングが下落、前日に2025年2月期通期の連結業績予想の下方修正を発表したウエルシアホールディングスは5%超安となった。

半面、アドバンテスト、テルモ、フジクラはしっかり。コスモエネルギーホールディングス、関西電力、東北電力など石油などのエネルギー関連株はしっかりだった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが256銘柄(15%)、値下がりは1369銘柄(83%)、変わらずは21銘柄(1%)だった。

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