- 2024/10/08 掲載
中国の無錫薬明、転換社債発行で5億ドル調達へ
[8日 ロイター] - 中国の無錫薬明康徳新薬開発は8日、転換社債を発行して5億ドルを調達する計画を明らかにした。米下院は先月、国家安全保障上の懸念を理由に同社など複数のバイオテクノロジー企業との取引を制限する法案を可決したばかり。
証券取引所に提出した資料によると、同社は調達資金を海外での事業拡大や債務借り換えに使う見通し。
転換社債の表面利率(クーポン)はゼロで、2025年10月に満期を迎える。転換価格は香港上場株1株当たり80.02香港ドルで、7日の終値に16%近く上乗せした水準となる。
同社はまた、米ペンシルベニア州フィラデルフィアで研究所と製造施設を運営する細胞・遺伝子治療製造部門(ATU)について複数の選択肢を検討していると明らかにした。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は先週、同社がATUの売却に向けた手続きを開始したと報じていた。同社は、拘束力のある契約は結んでいないと説明した。
米下院が可決した法案は、上院通過とバイデン大統領の署名を経て成立する。中国外務省は同法案が「差別的」と非難している。
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