- 2024/10/08 掲載
サムスン電子、第3四半期営業利益274%増へ 市場予想は下回る
[ソウル 8日 ロイター] - 韓国サムスン電子は8日、第3・四半期の営業利益が274%増加するとの見通しを示した。ただ、人工知能(AI)サーバー向け半導体の旺盛な需要への対応に苦戦したことから、アナリスト予想は下回った。
営業利益は9兆1000億ウォン(67億8000万ドル)の見通し。LSEGがまとめたアナリスト予想は10兆3000億ウォンだった。
前年同期は2兆4300億ウォン、前四半期は10兆4400億ウォンだった。
年初来20%超下落しているサムスン電子の株価は業績見通しを受け、0.7%下落した。
サムスン電子は、広帯域メモリー(HBM)などサーバー向けチップの需要は堅調だったものの、中国のライバル勢が「レガシー」製品の供給を増やし、一部のモバイル顧客が在庫を調整する中、メモリーチップ事業の利益が減少したと説明した。
サムスン電子は30年にわたってメモリーチップメーカー世界最大手の地位を維持しているが、従来型と先進型チップの両方で競争が激化している。
AIサーバーに使用される利益率の高いチップは半導体市場の回復をけん引しているが、サムスン電子は米エヌビディアへのHBMチップ供給で、SKハイニックスに遅れをとっている。
サムスンが競合他社よりも依存しているパソコンやスマートフォンに使用される汎用チップの需要は依然として低迷しているとアナリストは指摘する。
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