- 2024/10/08 掲載
米国株式市場=1%下落、金利・中東情勢注視 グーグルに売り
[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数が約1%下落して取引を終えた。市場では連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が後退しているほか、中東紛争が原油価格に与える影響が懸念されている。
アルファベット傘下グーグルが、「アンドロイド」を搭載したスマートフォンのユーザーにさらなる選択肢を提供するために、モバイルアプリ事業の全面的な見直しを求める判決が下されたことも市場センチメントをさらに悪化させた。アマゾン・ドット・コムとアップルもアナリストのリポートを受けて売られた。
また、大型ハリケーン「ミルトン」が週内に南部フロリダ州に上陸するとみられ、警戒感が高まっている。同州は死者200人以上を出したハリケーン「ヘリーン」の被害を受けたばかり。
先週末発表の雇用統計が予想を上回ったことを受け、市場では11月の50ベーシスポイント(bp)利下げ観測が後退した。CMEのフェドウォッチによると、25bp利下げの確率が86%、金利据え置きの確率が約14%と予想されている。これを受けて米国債利回りが上昇し、10年債利回りは約2カ月ぶりに4%を上回った。
市場は来月の米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、今週発表される9月の消費者物価指数(CPI)や銀行などの第3・四半期決算を注視している。
ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式取引担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は「ここ数日に雇用統計、ハリケーン被害、エネルギー価格上昇、一部の大型ハイテク株を巡るネガティブなコメントなどが重なった」と指摘した。
株式投資家の不安心理の度合いを示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は3.4ポイント上昇の22.64。過去1カ月余りで最大の上昇幅で、終値として8月8日以来の高水準となった。
S&P総合500種の主要11セクターで上昇したのはエネルギーのみ。原油先物が中東の供給混乱を巡る懸念から続伸したことを受けた。
一方、アルファベットの2%超下落が重しとなった通信サービスや、公益事業の下げが目立った。
アップルは2.3%安。ジェフリーズが投資判断「ホールド」でカバーを開始した。アマゾンはウェルズ・ファーゴによる投資判断引き下げを嫌気して3%安となった。
ファイザーは2%超上昇。アクティビスト(物言う投資家)の米スターボード・バリューが同社株約10億ドル相当を取得したと伝わった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.73対1の比率で上回った。ナスダックでも2.31対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は113億9000万株。直近20営業日の平均は120億6000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 41954. -398. -0.9 4228 4229 4183
24 51 4 9.51 3.64 1.74
前営業日終値 42352.
75
ナスダック総合 17923. -213. -1.1 1808 1809 1790
90 95 8 0.12 6.33 0.04
前営業日終値 18137.
85
S&P総合500種 5695.9 -55.1 -0.9 5737 5739 5686
4 3 6 .80 .34 .85
前営業日終値 5751.0
7
ダウ輸送株20種 15782. -31.3 -0.2
74 7 0
ダウ公共株15種 1027.3 -24.0 -2.2
7 5 9
フィラデルフィア半導体 5196.8 -10.0 -0.1
0 3 9
VIX指数 22.64 +3.43 +17.
86
S&P一般消費財 1559.4 -30.5 -1.9
5 2 2
S&P素材 598.25 -1.03 -0.1
7
S&P工業 1142.9 -3.30 -0.2
2 9
S&P主要消費財 863.46 -9.58 -1.1
0
S&P金融 750.19 -9.42 -1.2
4
S&P不動産 271.09 -2.00 -0.7
3
S&Pエネルギー 720.50 +2.52 +0.3
5
S&Pヘルスケア 1760.4 -8.61 -0.4
4 9
S&P通信サービス 312.70 -6.29 -1.9
7
S&P情報技術 4350.9 -29.9 -0.6
2 1 8
S&P公益事業 403.42 -9.59 -2.3
2
NYSE出来高 9.35億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39085 - 大阪比
285
シカゴ日経先物12月限 円建て 38915 - 大阪比
455
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