- 2024/07/03 掲載
午前の日経平均は続伸、4万0400円台 半導体や電子部品などしっかり
日経平均は151円高で寄り付き、4万0200円─4万0400円のレンジ内でもみ合った後、前引け間際で366円高の4万0441円68銭で高値をつけた。日経平均は前日に心理的節目の4万円を約3カ月ぶりに回復したため達成感から利益確定売りが出やすかったが、業種間では循環物色がみられ、相場全体としては底堅かった。
アイザワ証券の坂瀬勝義国内情報課長は「一時期は為替介入が警戒されていたが、ドル高/円安が株式市場で素直に好感されるようになってきた」と話す。新規の買い材料は少ないものの、相場はしっかりとした動きとなっており、地合いも良好という。
TOPIXは0.2%高の2862.38ポイントで午前の取引を終了し、連日のバブル崩壊後の高値更新となった。東証プライム市場の売買代金は2兆1935億6500万円。東証33業種では、値上がりは機械、海運、化学工業など19業種、値下がりは石油・石炭製品、ゴム製品、保険など14業種だった。
主力株では、指数寄与度の高い東京エレクトロン、ファーストリテイリングが上昇をけん引。太陽誘電、村田製作所、TDKは4─7%高。一部の外資系証券会社が目標株価を引き上げ、好感する動きが先行した。三菱重工業、IHIなどの防衛関連株もしっかりで、株価はともに5%超高となった。
半面、NTTデータグループは4%超安、横浜ゴム3%超安。千葉銀行、ふくおかフィナンシャルグループなどの地銀株もさえなかった。
米国市場は独立記念日の祝日に伴い、3日は短縮取引、4日は祝日で終日休場となるが、市場では足元の相場について「米株の動きに関係なく、日本株が単独で上昇している状況」(国内証券ストラテジスト)といい、日本株への影響は限定的とみる市場参加者が少なくなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが958銘柄(58%)、値下がりは618銘柄(37%)、変わらずは69銘柄(4%)だった。
PR
PR
PR