- 2024/06/22 掲載
米中古住宅販売、5月は0.7%減の411万戸 価格は過去最高を記録
過去最高水準の価格と住宅ローン金利の上昇により、潜在的な購入者が遠のいていることが示唆された。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、需要が多い30年固定住宅ローンの平均金利は5月初旬に6カ月ぶりの高水準となる7.22%まで上昇した。月末には7%をわずかに下回る水準で推移している。
地域別では、人口密度の高い南部で1.6%減少。中西部、北東部、西部では横ばいだった。
中古住宅の在庫は6.7%増の128万戸、供給は前年比18.5%増となった。
5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.7カ月。前年同月は3.1カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされている。
供給の改善にもかかわらず、中古住宅価格の中央値は前年比5.8%上昇し、過去最高の41万9300ドルを記録。住宅価格は4地域全てで上昇した。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「最終的には、住宅在庫の増加が販売を押し上げ、今後数カ月の住宅価格上昇の抑制に寄与するだろう」と述べた。
住宅が市場に出ていた期間は24日。前年同月は18日間だった。
初めての住宅購入者の割合は31%。前年は28%だった。現金のみによる販売の割合は28%となり、前年同月の25%から上昇した。投げ売り物件などは2%で、前年同月からほぼ変わらずだった。
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