- 2024/06/21 掲載
英総合PMI、6月速報値は7カ月ぶり低水準 選挙控え神経質
[ロンドン 21日 ロイター] - S&Pグローバル/CIPSが21日発表した6月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.7で、前月の53.0から低下し、2023年11月以来の低水準となった。7月4日の総選挙を前に、一部の企業が重要な決断を先送りしていることが響いたもようだ。
ロイターが集計したエコノミスト全員の予想を下回った。
世論調査によると、スナク首相率いる与党・保守党は歴史的敗北を喫し、野党・労働党が2010年以来初めて政権に返り咲くことになりそうだ。
S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「指数の低下は、総選挙を控えたビジネス環境の不確実性を反映している。多くの企業は、各種政策が明らかになるまで、決定を控えている」と述べた。
サービス業PMIは51.2で、前月の52.9から低下。製造業は前月の51.2から、2年ぶりの高水準となる51.4に上昇した。
企業の値上げペースは4カ月ぶりの高水準。世界的な海運のボトルネックを受けて投入コストの上昇も加速した
パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ロブ・ウッド氏は「インフレ圧力がイングランド銀行(英中央銀行)の期待より強い可能性がある」とし、中銀は9月まで利下げを待つと予想した。
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