- 2024/06/20 掲載
ECB利下げ、年内あと1─2回との予想支持=オランダ中銀総裁
[フランクフルト 20日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのクノット・オランダ中銀総裁は20日、インフレ率が目標の2%に向かいつつあるとして、今年中にあと1回か2回の利下げを実施するとの市場予想を支持すると語った。
ECBは今月、主要政策金利の0.25%ポイント引き下げを決定。追加緩和については言及を控えた。
クノット氏は、ミラノで開催されたイベントで、2%への道のりは険しく、サービスインフレが高止まりしているとしても、来年のインフレ率はECBの目標を達成する見込みだと強調。
「ゆっくりと、しかし確実に、ブレーキから足を離し続けることができる」と語った。
「スコアは1対0で、われわれがリードしている」とした。
金融市場が織り込む「3回弱」という2024年の利下げ回数について、オランダ中銀のスタッフが算出した最適な政策パスと「ほぼ一致している」と説明した。
ECBが最新のスタッフ予想を示す月、つまり9月、12月、3月、6月に政策を変更することが望ましいとの考えを改めて示した。
ECBは将来的には、インフレ目標からの小さな乖離は重視せず、「より大きな乖離に強力に対応する」べきとの考えを示した。
また、「ユーロ圏経済の動向に関するさまざまなパターン」を概説するため、ECBの予測と合わせて「シナリオや自信の度合い」を公表することも提案した。
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