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  • 2021/11/11 掲載

ローカルSEOとは何か? Google検索で自社の店舗の順位を上げる13の方法

連載:Googleマイビジネス活用術

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2021年10月以降、新型コロナウイルスの感染者数が激減し、コロナ禍で苦戦を強いられた街の飲食店や小売店にも徐々に活気が戻りつつある。このタイミングだからこそ、店舗事業者におすすめしたいのが「ローカルSEO」だ。ローカルSEOとは、Googleマイビジネス(現在、Googleビジネスプロフィールという名称に移行中)などの地図サービスを活用し、効果的に集客する施策とその考え方のことで、MEO(Map Engine Optimization)などとも呼ばれる。今回は、ローカルSEOの基本的な考え方と実践方法、成果指標、分析・改善のポイントについてご紹介したい。
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ローカルSEOの13の施策(後ほど拡大画像とともに詳しく解説していきます)

「ローカルSEO」とは何か?そのメリットとは?

 「ローカルSEO」とは、Google検索やGoogleマップにおいて、特定の地域や店舗に関連したキーワードで検索が行われた際、上位表示させるために最適化することである。その目的は集客だ。日本では「MEO(Map Engine Optimization)」と呼ばれることもあるが、ここでは「ローカルSEO」に統一して解説する。

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グーグルでは「新宿」などのエリア特性を持ったキーワードで検索した際には、最上部にGoogleマップの情報が掲載されることが多い
 Googleマップ上に表示される検索結果は、自然検索結果よりも上部に表示されるため、ユーザーの目に留まりやすく、特にスマートフォンであれば画面のほとんどを占有する。

 マップ上で店舗情報を確認するユーザーは、来店直前であったり、来店を前提にルートを確認していたりする場合が多く、来店見込みも高い。したがって、店舗事業者にとっては無視できない存在であり、年々重要性が高まっている。

 なお、すべての店舗ができるだけ検索結果の上位に表示させたいと考えるだろう。しかし、表示順は「関連性」「距離」「知名度」の3要素に基づいて決定されていると言われる(具体的なアルゴリズムをグーグルは公開していない)。このため、知名度の高いチェーン店などは検索結果で有利である場合が多く、必ずしも自身の望む結果を得られるわけではない点は理解しておこう。


ローカルSEOに取り組む手順

 ここからは、ローカルSEOの実際の手順をお伝えするので、ぜひ自店舗の状況と併せて見ていただきたい。ローカルSEOは、基本的には以下の流れで進めるのが一般的だ。

  1. 自店舗のローカルSEO状況を把握する
  2. ローカルSEOの改善方針を決める
  3. 2の方針に則り、改善施策を打つ
  4. 施策の結果を分析し、PDCAを回す

 まず、Googleマイビジネスの管理画面を開き、自店舗のローカルSEO状況を把握するところから始めよう(まだ運用していないのであれば前回記事を参考に、オーナー登録をして運用を開始してほしい)。

 管理画面では、ローカルSEOに関連する以下のデータを確認できる。

キーワードレポート自店舗の情報がどのようなキーワードでヒットしているか
検索へのヒットの回数自店舗の情報がグーグルの検索でヒットした数
表示回数自店舗の情報がグーグル上で表示された回数
Webサイトへのアクセス数Googleマイビジネス(自店舗の情報)からWebサイトリンクがクリックされた回数
電話のコール数Googleマイビジネス(自店舗の情報)から通話ボタンがクリックされた回数
経路検索数Googleマイビジネス(自店舗の情報)から、お店までの経路ボタンがクリックされた回数

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SO TechnologiesのGoogleマイビジネスの管理画面。toB向け企業の場合、社名やサービス名でのキーワードが多くなりやすいが、店舗事業の場合は「店名」のほか、「ジャンル」「商品名」などが上位に入りやすい

 このうち、ローカルSEOでよく利用するデータは、「キーワードレポート」と「検索へのヒット回数」の2つだ。

 キーワードレポートでは「現在、自店舗情報がどういったキーワードで表示されているか」が確認できる。たとえば、「担々麺」がおすすめの中華料理屋であれば、「担々麺+地名」で検索した際に表示されているかどうか、といったデータを見ることができる。

 したがって、まずはキーワードレポートで以下2点を確認し、自店舗がユーザーからどのように見えているかを確認してほしい。

  • 自店舗情報がどのようなキーワードでヒットしているか
  • 自店舗情報を表示させたいキーワードでヒットしているか

 次にローカルSEOで追う成果指標となるのが「検索へのヒット回数」だ。その理由は、目的が明確で来店に結びつく可能性の高いユーザーに対して、店舗情報を届けられているかどうかが測れる指標だからだ。

 「表示回数」も、出店地域ごとの人の流入傾向を把握することができ、他の指標が伸びている際には同様に伸びていることが多い指標である。ただ、関連のないキーワードで検索された際にたまたま表示されたり、Googleマップを開いた際に偶然に表示されたりした回数も含まれてしまう。このため、直接的に来店や売上につながりやすい指標としては「検索へのヒット回数」を推奨する。

 ただし、ローカルSEOにおける目標や成果は、最終的に集客につながるかどうかである。「検索へのヒット回数」も、あくまでも、ローカルSEOの中の1つのKPIとして考えていただきたい。

 加えて飲食店なら「この地名ならヒット回数は○回程度ほしい」といった業界の平均値のようなものはあまり参照しないほうが良い。店舗ビジネスは、事業内容・規模・立地・知名度などが千差万別であるため、あくまで「自店舗の現状からどう改善していくか」に重きを置くことをおすすめする。

【次ページ】狙ったキーワードの順位を上げるのに行うべき13の施策
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