- 2015/12/17 掲載
トヨタ、Preferred Networksに出資 IoT向けAI技術を共同研究
PFNは、自然言語処理技術、機械学習技術分野で世界トップレベルの技術力を有するベンチャー企業Preferred Infrastructure(プリファードインフラストラクチャー)から、IoTにフォーカスしたリアルタイム機械学習技術のビジネス活用を目的にスピンオフし、2014年3月に設立された企業。8月にも、工作機械世界最大手のファナックから9億円の出資を受けていた。
トヨタは、自動運転をはじめとした、次世代のモビリティ社会の実現に向けた技術の研究開発に取り組んでおり、特に(1)運転知能(Driving Intelligence)、(2)つながる(Connected Intelligence)、(3)人とクルマの協調(Interactive Intelligence)の3つの領域に注力している。11月にはシリコンバレーに新拠点「TOYOTA RESEARCH INSTITUTE」を設立すると発表していた。
トヨタはPFNが強みとする、機械学習やディープラーニングをはじめとしたAI分野での独自の高い技術力を活かして、次世代のモビリティ社会の実現に加えて、安全・自由に暮らすことができる社会の実現を目指した新たな技術・商品・サービスの企画・開発を進める考え。
PFNは、最先端の機械学習、ディープラーニングの技術を、産業界に応用・展開することを通じ、より良い社会の実現を目指しており、モビリティ事業分野においては、今回の出資を通じてトヨタとの連携を強化することを狙いとしているという。
なお、トヨタは、2016年1月、米国で開催されるCESにおいて、PFNの技術を自動車に応用する可能性のコンセプトの一つとして、「ぶつからない」ことを学習する「分散機械学習のデモンストレーション」を実施する予定。
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