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- 2015/07/17 掲載
元リクルート社員が、ベトナムでクラウドソーシング事業をはじめた理由
リクルート入社から10年、大きなリスクをとって起業に挑戦
――まず、ベトナムで働かれるようになった経緯について伺えますか。
矢積氏:2012年12月、当時勤めていたリクルートホールディングスから、ベトナムでオンライン旅行予約サイトを運営する「Mytour Vietnam company limited」へ出向になりました。それがベトナムで働くようになったきっかけです。「Mytour Vietnam」では事業企画、マーケティング、プロダクトの責任者を任されて、非常に充実した時間を過ごしていました。
――いつ頃からアジアでビジネスを行うことに関心をお持ちだったのでしょうか。
矢積氏:大学時代、研究室で訪れたインドネシアがとても印象に残ったんです。その時から、将来は東南アジアでビジネスを通じて社会の役に立ちたいと、漠然と心に決めていました。社会人になってからも想いは消えず、東南アジアのどこかの国で勤務するチャンスをずっと探していました。ですからベトナム勤務になり、学生時代からの夢をようやく叶えることができて、とてもうれしかったですね。
――「Mytour Vietnam」での日々は、いかがでしたか。
矢積氏:「Mytour Vietnam」は今でこそベトナムで知られるようになりましたが、私が赴任した当初はまだ知名度も低く、所帯も10数名と小さなものでした。それまで、日本でホットペッパーという800名近いスタッフが席を置く部隊で仕事をしていた私にとって、「Mytour Vietnam」が初めて経験するスタートアップの現場となりました。
リソースが限られているので、ひとり何役もこなさなければならないという物理的な負荷はありましたが、スタートアップならではの面白さは、何物にも変えがたいものがありました。例えば、意思決定から現場オペレーションまでの速さをはじめ、社員一人ひとりとの関わりの濃さ、影響力の大きさなど、ビジネスパーソンとして非常に刺激的な環境でしたね。
――そんな中、なぜ起業しようと考えられたのでしょうか。
矢積氏:「Mytour Vietnam」での仕事は、とても楽しかったんですよ。セクションの責任者としてある程度の裁量を与えられて、がんばればがんばるほど業績が伸びていく手ごたえも感じていました。会社と事業に大きな愛着が湧いていましたね。
しかし、当時パートナー会社の創業者の方とお話をさせていただく機会があり、従業員として会社に関わった場合と、創業者や株主として会社に携わった場合では、リスクとリターンに大きな差があるということを身近に感じるようになっていきました。
そんな中、リクルートへ入社してから10年という節目が来て、私の背中を押してくれたんです。人生で一度、リスクを取り、大きなリターンを取りにいくという挑戦をしてみたい。もちろん失敗するかも知れないですが、今、失敗しても10年後よりはずっとリカバリーのチャンスが大きいと思えました。
その結果、2014年9月、長い間お世話になったリクルートホールディングスを退職して、ベトナムでの起業を決意しました。
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