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- 2015/04/13 掲載
ベンチャー企業からフリーランスへ、石垣島に移住したWebデザイナーの働き方とは
レバテックフリーランス「世界のフリーランス」: Webデザイナー・木島 洋和氏
正社員からフリーランスへ契約変更を志願

木島 洋和氏(以下、木島氏)もともと沖縄本島に何度か行って、その度に「居心地がいいなぁ」と思っていました。強烈な光と影の間を流れる、ゆったりとした風と時間にすっかり魅了されたんです。僕は寒いところ、人の多いところが苦手。だから「沖縄に住みたい」という思いを抱いたのは、自然な成り行きだったと思います。
それから父が転勤族で、小さい頃から20回くらいは引っ越しをしていたこともあって、“住む場所を変える”ということに、あまり抵抗がなかったのかもしれません。 石垣島に決めたのは、具体的に移住しようと考えた時に、暮らすなら人口の多い沖縄本島よりも、より沖縄らしく落ち着いた環境がいいなと思ったのが理由ですね。
移住するのに葛藤したのは仕事のこと。それで当時勤めていた会社の社長に思いきって、「契約をフリーランスに変えてもらえないか」と直談判してみたんです。そしたら、今までの仕事の一部を石垣島で請けるという形で認めてくれたんですよ。この社長の理解があってこその今なので、すごく感謝しています。
石垣島に移った後、結婚して2人の子供に恵まれたんですけど、石垣島は子育てをするのにすごく良い場所なんですよ。すぐ近くに海と山があって、気候は温暖で、地域の人々に見守られながら、子供たちはのびのびと成長していける…。今、ここに来て良かったと思うのは、これが一番ですね。
石垣島への移住後、ワークスタイルは大きく変化

木島氏:「即レス当たり前」の業界に居たというのもありますが、やはりのんびりしているところがありますね。スピードを求めているわけではないのですが、ひとつの案件に関わる時間は長いと感じます。返信や素材の到着が遅れるのは日常茶飯事なので、始めから納期が遅れることを想定して動いています。遅れるならまだしも、製作途中のまま放置されている案件も数件ありますよ。これを東京の友達に話すと「のんびりしてるんだね」と一笑されますが、やはり困ることも多いですね。
次に感じるのは、仕事の単価が安いことです。これについては詳しい説明は要らないと思います。沖縄というか地方の経済事情を日々肌で感じています。島内の求人は少ないですし、福利厚生が充実している職はあまりありません。仕事を掛け持ちしている人も多くみかけますよ。
ネガティブな面を挙げてしまいましたが、家や子供の行事が比較的優先されるところは良いところだと思います。「墓参りに行かなくちゃいけなくなったので」とアポをキャンセルされたことがありました。最初はこれが理由になるのかとビックリしましたが。
でも、子供の行事などは仕事を抜けて来る人も多く、周りの理解が大きいのだと思います。
【次ページ】石垣島のフリーランス事情は?
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