- 2014/11/27 掲載
最悪のスパイツール「Regin」が発見される 5段階で変化・ひと目に付かず監視活動
開発には年単位、または少なくとも月単位の期間を要しており、「その痕跡を隠すために開発者は努力を惜しまなかった」という。
ひと目に付かないステルス機能として備えているのは、フォレンジック対策機能、カスタム開発された暗号化仮想ファイルシステム(EVFS)、RC5の亜種という通常使われているものとは別の暗号化方式などで、攻撃者と秘密裏に通信するために、ICMPのping、HTTP cookiesに埋め込まれたコマンド、カスタムのTCPプロトコルとUDPプロトコルなど、複数の高度な手法を使用している。
その機能や豊富なリソースから、Reginは国家によって使用されている主要なサイバースパイツールの1つだシマンテックは分析している。
Reginは、多段階型の脅威で、第1段階を除いて、各段階は隠蔽されて暗号化されている。第1段階が実行されると、全部で5段階からなる後続の段階が順に復号されてロードされる。個々の段階からは、パッケージの全体に関する情報はほとんど得られない。5つの段階のすべてを入手して初めて、この脅威の分析と理解が可能になるという。
Reginが発見されたことで、情報収集活動に利用するツールを開発するために、膨大な投資が継続的に実行されていることが明らかになった。Reginには、まだ見つかっていないコンポーネントが多数あり、その他の機能や別のバージョンが存在する可能性がある。シマンテックは今後も分析活動を継続し、新しい発見があり次第、情報を提供する予定という。
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