パナソニック、ノキアにキャリア向け無線ネットワーク事業を譲渡

　ノキアネットワークスが取得するPSNの無線ネットワーク事業は、携帯電話の通信事業者（キャリア）向けの携帯電話（LTE/3G）無線基地局システム事業、および応用無線機器（光・無線中継装置）システム事業。

　今後両社は、2014年9月末までに本契約書を締結し、2015年1月1日に事業譲渡を完了させる予定。なお、本事業に属する固定資産および各種取引関係などはすべてノキアネットワークスに譲渡されるとともに、PSNの当該事業に従事する社員は原則としてノキアネットワークスに転籍する予定という。

　ノキアネットワークスとPSNは2007年12月（当時ノキアネットワークスはノキア シーメンス ネットワークス）、LTE無線基地局装置の開発・生産・販売を共同で行うことで合意。NTTドコモのLTE商用無線基地局装置の納入サプライヤに選定されて以来、協業してきた。2013年2月には、NTTドコモのLTE-Advancedに対応した基地局装置の開発ベンダーにも選定されている。

　ノキアネットワークスでは今回の事業譲り受けにより、今後さらに製品開発期間の短縮・品質管理技術の向上などを図るとともに、基地局システムや応用無線機器市場における事業の強化を図る方針という。