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- 2014/07/16 掲載
はてなブログチーム柴崎優季氏が明かすGitHub活用ノウハウ(後編)
GitHub Kaigi 2014
本記事は「はてなブログチーム柴崎優季氏が明かすGitHub活用ノウハウ(前編)」の続きです。
GitHubとレビュー
以前は同僚に、「Pull Requestをしたのでレビューをお願いします」と詳しい人に個別にお願いするパターン。あるいは開発者が自分でPull Requestのなかからそれっぽい奴をさがしてレビューするか、という2パターンでやっていました。
これもあんまりうまくいかなかったんですね。Pull Requestの状態が分からないので、いまレビューしてもらいたいのか、WIP(Work In Progress:仕掛かり中)で修正中なのか、レビューがもう終わっているのか。分からないので面倒になってレビューをためらうと。
その結果レビューが消化されず、Pull Requestがすごい量になっているのだけど、誰がレビューするんだということで固まってしまうとか、ベテラン開発者がひたすらレビューをし続けるはめになるとか。
GitHubのレビューツールはいいのですが、レビューの促進にはならないので、最近ではレビューの状態をはっきりさせようとか、レビュー依頼の一覧を分かりやすくしようとか、みんなでレビューしようという雰囲気作りをしています。
そのためにやっているのが、レビュー状態ラベルとレビュータイムです。
レビュー状態ラベルは、レビュー状態をはっきりさせるのと、レビュー依頼一覧を分かりやすくする取り組みで、Pull Requestに分かりやすいラベルを付けるというもの。
今まさにレビューして欲しいときに「レビュー依頼」ラベルを付けて、レビューする人は「レビュー中」ラベルを付け、レビューしてコメントを付けたらレビューした人が「レビュー完了ラベル」を。それを見て、レビュー依頼をした人がなにもなければマージ、修正をしたら再レビュー依頼として「レビュー依頼」ラベルを付けると。
issuesはラベル一覧を見ることができるので、いまレビューしてほしいものが分かるようになるのと、自分にアサインされているものの一覧も見ることができます。
みんなでレビューする雰囲気作りのための取り組みとして、レビュータイムをもうけています。レビュータイムは、毎日ランチ後の14時にレビュー依頼タスクを片っ端からみんなで見るものです。
その時間になるとボットに言われてやりはじめると。
レビューのきっかけができて、毎日みんなでレビューするようになりました。
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