- 会員限定
- 2013/12/20 掲載
Web標準化の関係者5人が対談、標準化の現実と前進のための処方箋(前編)
HTML5 Conference 2013
Spec EditorとContributorが語るWeb標準化と開発者への期待
Googleの及川です。こんな地味なセッションで立ち見が出るのは何かの間違いじゃないかって、さっき登壇者の人たちと話していたのですが、正直言うと非常に嬉しいです。ではまず、登壇者の方々に自己紹介していただきます。
石井 楽天koboで標準化推進をしている石井と申します。CSSワーキンググループでCSS Text Decoration Module Level 3、CSS Writing Modes Level 3、CSS Rubyのエディターをしています。Unicodeのエディトリアルコミッティーに参加していまして、Unicodeのバーティカルレイアウトのエディターをしています。あとIDPF、EPUBワーキンググループと言った方が通りがいいですかね、こちらは全員共同の執筆スタイルですので、こちらでメンバーをしています。
安田 Googleでソフトウェアエンジニアをしています、安田絹子と申します。Chromeの開発を3年半ほどやっていまして、Quota Management APIのエディターをやっているんですけれど、それ以外にもFile System APIとかChrome独自のAPIですがSync File Systemを作ったりしています。
ちなみにQuota Management APIは超マイナーなAPIで、ユーザーのデバイスにデータを置く場合、どれくらい置けるか制限をかけたり、どれくらい置けるかアプリケーションが聞けるようにしたり、ディスクがあふれそうなときブラウザがどれを消せるかといったコミュニケーションがうまく行くためのAPIを提案しています。
小松 NTTコミュニケーションズの小松です。主にW3Cの方で、僕自身はスペックエディターではなくてコントリビュータという立場ですが、デバイス連携などのユースケースや実装例を提案したりして協力しています。
また、W3Cの標準化でスペックのテストを整備しなければならないのですが、そのテストをコミュニティの方で書いていこうという「Test the Web meetup」という活動があるのですが、それを日本で運営したりしています。
矢倉 矢倉と申します。html5jのスタッフをやっています。標準化に関してはほぼ受け身で、W3Cの仕様書を読んだり、たまにメーリングリストで「タイポがあるよ」って突っ込んだりとか、ブラウザのコミットログを追いかけたりとか、そういうことをしています。
【次ページ】 W3C、IETF、Unicodeなど標準化団体の役割とは
関連コンテンツ
PR
PR
PR