今回の提携に伴い、Yahoo! JAPANは、現在提供している料理レシピサイト「Yahoo!レシピ」を年内にクローズし、料理レシピサービス分野でNo.1であるクックパッドによるサービスを展開する。クックパッドは、Yahoo! JAPANとの提携により、従来以上に幅広いユーザー層への利用を促し、それに伴う広告事業の拡大を目指す。

　具体的には、Yahoo! JAPANのスマートフォン版、PC版、モバイル版の各トップページなどにクックパッドへの誘導口を設置し、クックパッドのトップページやレシピの詳細ページへの誘導を行う。誘導元は、PC版についてはトップページ左端のコンテント列やその他編集枠、サービス一覧などのページ、スマートフォン版やモバイル版については、トップページやサービス一覧を予定しているという。また、「Yahoo!検索」などからの誘導も行われる見込み。

　一方で、Yahoo! JAPANはクックパッド内の広告枠の一部を預かり、一括で販売する。クックパッドはプレミアムサービスや各種決済の手段として、Yahoo!ウォレットを導入する。

　今回、提携による連携企画の第一弾として、Yahoo! JAPAN、GyaO!、クックパッドにてコラボレーションし、麒麟麦酒が提供する商品のタイアップ広告の掲載を開始するという。

　クックパッドは有名シェフレシピの販売や、リアル店舗の買い物カードとクックパッド会員のIDを連携するサービスの提供など、収益の多角化を進めている。

　一方でヤフーは他社とのサービス連携を強化する施策を進めているほか、O2O（オンライン・ツー・オフライン）の分野にも注力しており（関連リンク：O2Oとは何か？）、今後両社の協業を広げる可能性がある。