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  • 2012/05/28 掲載

ITR 内山悟志氏:守るだけの企業ITは終わった。CIOは新テクノロジーを駆使する攻めの“HERO”であれ!

守りから攻めに転じるIT部門

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モバイルデバイスやソーシャルメディアなど、コンシューマテクノロジーが企業ITに与える影響はますます大きくなっている。こうした技術の新潮流を活かし、ビジネス価値へと転換するには何をすべきか。ITR 代表取締役 内山悟志氏は、単なるはやり言葉を超え、企業ITに影響を与える存在となったグランズウェルとして、4つのキーワードを挙げる。さらに、こうしたテクノロジーを活かす「HERO(Highly Empowered and Resourceful Operatives)」の存在が企業の競争力に直結する問題になってきたと指摘する。

守りから攻めに転じる企業のIT部門

photo
アイ・ティ・アール
代表取締役
内山悟志氏
「これまで縁の下の力持ちとして企業の事業活動を支えてきたIT部門のトップは、保守的で堅実なタイプが多い。そんな彼らから、イノベーションや業務革新、ビジネス貢献という単語が頻繁に発信されるようになった」。

 「IT Trend 2012」の基調講演「技術の新潮流をビジネス価値に転換するIT戦略」で、ITR代表取締役 プリンシパル・アナリストの内山悟志氏は口火を切った。

 ITに特化したリサーチ&コンサルティング事業を提供するITRは、調査分析に基づいたアドバイスや個別企業のIT戦略および製品技術の選定・評価、アセスメント、教育などを支援する。本フォーラムは、企業のIT投資動向や意識傾向、今後の方向性を占う年1回の活動成果発表会となる。

 閉塞感のある経済や激変するビジネス環境の中で、経営者はこれまでの延長線上の戦略では生き残れないと危機感をつのらせている。その突破口として、IT部門は新たな価値や新機軸の提案が求められている。守りから攻めへと転じるため、IT部門は動き出した。

 一方で、IT投資額はリーマンショックの影響を大きく受けた2009年度以降、低く推移している。同社の「IT投資動向調査2012」を見ると、投資指数の実績値が-3.80だった2009年度に比べて、2010年度は0.04、2011年度は0.60とわずかながら回復傾向にある。

画像
IT投資は低成長時代へ突入
(出典:ITR,2012)

 しかし、2005年度の2.51や2006年度の3.88のような高水準へ戻るかというと、それはないと内山氏は断言する。

「リーマンショック以降、IT投資削減を進めてきた企業は、より賢い選択や効率的、筋肉質な運営を目指してきた。これからは、IT投資額そのものよりも、投資先の分野と実現すべき戦略が重視される」

【次ページ】IT構造改革を促す4つのグランズウェル
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