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丸広百貨店は、食品部門における食品発注システムを刷新し、本格稼働を開始した。システム刷新により、商品発注エラー率が8割削減されたほか、商品発注にかかる時間が3割以上削減されたという。導入を手がけた富士通、富士通システムソリューションズ、富士通フロンテックが発表した。
丸広百貨店は、埼玉県で最大の売上高を誇る地域密着型の百貨店。長引く個人消費の低迷などを受けて、業務体系を抜本的に見直し、経営力を強化することが求められていたという。
その中で丸広百貨店は、富士通と共同で食品部門において発注システムを全面的に見直した。富士通の現場運用の見える化・業務改革支援を担う専門の部隊である「フィールド・イノベータ(以下、FIer)」が業務体系の見える化を行い、課題を洗い出し、それをもとに発注プロセスの最適化策など21の改善施策を提案した。
本システムでは、本部システムには、発注、仕入、販売、在庫、予算などの管理を行う富士通のパッケージソリューション「GLOVIA smart 量販店」、各店舗には手書き注文用紙であるオーダーブックの電子化を実現した店舗発注システム「MINDEOB」を適用し、FIerの施策に沿って富士通のこれまで培った流通業向けノウハウを集約したSI技術によりカスタマイズして連携させた。
これにより、丸広百貨店では、これまで翌日に反映されていた価格・取引先などの商品情報(商品マスター)の更新情報をリアルタイムにシステムに反映させることで、商品変更により発注できなくなった品を注文してしまうことなどによる商品発注エラー率が8割以上削減されるなど、商品発注業務の精度が大幅に向上したという。
また、商品発注業務の見える化をもとにフローそのものを見直し、それを反映したシステムを構築したことによって商品発注にかかる時間が3割以上削減された。
さらに、従来発注時に使用していた紙のオーダーブックが不要となったため、年間約22万枚の紙の削減を可能にしたという。
今後も丸広百貨店は、継続して、FIerによって見える化された課題を解決して業務改革を行い、経営力を強化していく考え。
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