0
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
Twitterを企業活用するための思考法と実践法を探るべく、ソフトバンクモバイルが取り組んだTwitterカスタマーサポートを紐解く本連載。今回は、実際のツイート現場で重要となるTwitter対応の「ガイドライン」に着目。どのようなガイドラインの下ツイートが行われているのか、またどのようにしてガイドラインを策定したのか、その内容や方法論について、現場担当者であるソフトバンクモバイルの水嶋 康浩氏に伺った。
コールセンターのノウハウも積み上げて
言葉使いや応対の基準をガイドライン化
水島氏の所属は、カスタマーサービス本部 福岡カスタマーコミュニケーションセンター ナレッジ企画課。Twitterワークグループの支援をしており、カスタマーサポートチームの現場監督的な立場にある。スタッフがスムーズに対応できるよう、システム化を進めたり、社内の関連部署と調整するなど、実際にツイートするスタッフの活動を支援している。
実際にツイートするスタッフは、「@SBCare」アカウント運用に関するガイドラインに従ってサポートのツイートを行う。複数のスタッフで1つのアカウントを運用しても、対応に大きな個人差が出ないようにし、品質を維持できるようにと定められたガイドラインだ。
「基本的な対応は、従来のコールセンターに準拠しています。コールセンターとTwitterの最も大きな違いは、親しみを持っていただくための言葉使いですね。コールセンターのような敬語表現ばかりでは、Twitterでは敬遠されてしまうでしょう。かと言って、一時期流行った『軟式アカウント』のようにくだけた言葉使いにする訳にもいきません。PRではなく、あくまでもサポートが目的ですから」
水島氏が言う「軟式アカウント」とは、企業の「公式アカウント」でありながら、ジョークや雑談なども含めてツイートするPRアカウントのことだ。「公式でありながら硬くない」ということから、野球やテニスの「硬式、軟式」になぞらえて軟式アカウントと呼ばれる。企業を身近に感じてもらえるためPR活動には向いているが、より真摯な姿勢が求められるカスタマーサポートには、水島氏が言う通り向いていない。真面目に向き合う姿勢を崩さず、それでいて親しみを感じられる表現にするよう、担当者に指導していると言う。
「表現が大切だからといって、使う言葉までガイドラインできっちり決めている訳ではありません。ある程度の指標だけを示し、後はそれぞれの担当者に任せています。個人個人のちょっとした違いが、テンプレート的で画一的な反応とは違う、人間同士のコミュニケーションを生むからです」
こうした方針のもと、ガイドラインには「使ってはならない表現」は示されているものの、「使わなければならない表現」は示されていない。書き方は各担当者の裁量に任されている。
この記事の続き>> 「使ってはならない表現」には、
具体的にどのようなものがあるのか?
ここから先は「ビジネス+IT」会員に登録された方のみ、ご覧いただけます。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
関連タグ