フジ・メディア・ホールディングスは、フジテレビを始めとするフジサンケイグループの事業統括を行う持株会社。同社では従来、財務・資金管理業務において、社債、貸付金、借入金、有価証券等、各種金融商品の情報を複数人が各々管理していていたため、仕様の統一がされていなかった。その結果、一連の業務が煩雑化していたという。こうしたな課題を解消するため、多様な資金調達や運用管理業務を行う基盤として、情報を一元的に管理することが可能なシステムの導入が検討された。

　システム化の検討にあたって重視したポイントは3点。さまざまな金融商品の契約登録から支払作成・仕訳までの一連の業務を網羅していること。次に既存の会計システム、金融系CMSとの柔軟な連携が可能なこと。そして、今後、グループ全体の資金情報を統合管理していくことも視野に入れた拡張性があること。

　こうした要件に照らし合わせて、複数のシステムを比較検討した結果、3つの要件を大手企業向けパッケージソフトで唯一標準機能で実装していた、「COMPANY Cash Management」が採用されたという。


　導入後は「COMPANY」の活用により、契約登録から支払作成・仕訳などが会計システムと連動、財務情報を統合的に管理することで、ヒューマンエラーの発生しにくい財務業務の標準化が実現されたという。今後は段階的に資金管理業務についても、拡張していく予定。