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  • 2011/01/31 掲載

【未来を創るリーダー:イメルト氏に見るこれからのリーダーの条件】第3回:未来を創るリーダーの要件とその行動(3)

米GE 会長兼CEO ジェフリー・R・イメルト氏に学ぶ

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経済回復諮問会議に代わり、オバマ米大統領が1月21日に新設した諮問機関「雇用競争力会議」。この諮問機関のトップ、議長に任命された人物──米GEの会長兼CEO、イメルト氏だ。彼は「未来を創るリーダー」に求められる「Sustainability & Ethics」の視点を持ち、これを現在最も体現していると言われる人物でもある。本連載では、イメルト氏のこれまでの取り組みについて12の視点で分析しながら「未来を創るリーダー」に求められるものを明らかにしていく。第3回目は「多様性を活用する(否定しない)」と「多様な倫理を理解し否定しない」を取り上げる。
執筆:伊藤 武彦

レベルの高いグローバル化でより重要となる多様性の尊重

 これからのリーダーがいかに日本と世界の未来を創るか? この問いに対して「Sustainability & Ethics」というキーワードを軸に見ていく本連載。前回は「周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする」で多様性の裏にある共通な部分について触れたが、今回は多様性に焦点を当てて見ていきたい。

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米GE 会長兼CEO
ジェフリー・R・イメルト氏
※写真:「GEヘルシーマジネーションデイ2010」より
 多様性(ダイバーシティ:Diversity)を見ていくことは同時に共通性(コモナリティ:Commonality)を確認することでもある。何が共通に持つことができて、どこが違うのか? それをお互いがどのように認識し、活用や補完をし合えるかが、これからさらにステージの上がるグローバル化ではより重要になってくる。このような認識は日本においても2000年代から多くが語られ、取り組みがなされてきた。しかし、我が国においては真のグローバル企業の一部を除き、多様性といえば女性の活用を中心に語られがちであり、グローバル企業との取り組みの差だけでなく、社員自身の意識の差は大きい。

 考え方を示し、語り、実際に取り組むことで人は身に付けていく。しかし激変するビジネス環境の中で、勇気を持ってこのダイバーシティについての受容定着活動を変わらず推進していくことは、経営者にとってなかなか難しい。ところがGEのイメルト氏の場合、成長のドライバーとしてこの多様性をしっかりと認識して、手を緩めるよりも強化している。多様性を活用することで社内に成長(Organic Growth)の力を造り出し、実際のビジネスの成長の核としているのだ。

 実はこれらは必ずしもイメルト氏が最初に始めたことではない。過去のモノでも必要なものには投資し、強化することでイノベーションの源泉にしている。どのような逆風があっても核となる部分に対して投資をし、深化させている点は、このような時代であるからこそ改めて注目したい。

未来を創るリーダーが具有すべき12の視点と行動力
1. ビジネスをこれから必要なことに集中させる
2. 柔軟かつオープンにアイデア、活動を募る
3. 変化を恐れず、ドライブする
4. 周囲の理解を得るために徹底的に語る・情報開示をする
5. 多様性を活用する(否定しない)
6. 多様な倫理を理解し、否定しない
7. 善いものは良いと見定められる
8. 社会という視点を持ち判断をする
9. 変化する社会・経済環境に対してコンプライドの姿勢をとる
10. 強い信念を持つ
11. 曖昧さを許容する
12. ピンチをチャンスに切り替える

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