- 2010/07/21 掲載
大分銀行が顧客管理データベース基盤を全面更改、イベント・ベースド・マーケティングなどを可能に
システム更改に合わせて、テラデータの検索用BIツール「AccessNavigatorWeb」とマーケティング支援ソリューション「SAS Marketing Automation」を導入。顧客データを活用したマーケティング活動の充実を図っていくという。
大分銀行では、2000年より「Teradata Server 4800」を導入して顧客管理を行ってきたが、効率的な顧客ニーズの把握と施策の精度向上に課題があったという。今回「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 5555C」を導入することで、現行プログラムなどの既存資産をそのまま活用しながら、従来比でデータ容量が約6倍、処理速度が約3倍になり、過去10年分の蓄積を含めた大量データの深い分析が可能になったという。

エントリーレベルからエンタープライズレベルまでをラインアップ
また、Webベースの非定型検索・分析BIツールAccessNavigatorWebを新たに導入し、行内における利用者層やデータの活用用途を拡大。AccessNavigatorWebでは、月額残高の抽出などについて、あらかじめテンプレートを作成しておけば、店番や対象月を選ぶといった簡単な操作だけで簡易的な非定型検索を行うことが可能で、定型帳票の作成や定型検索業務の自動スケジュール設定機能なども提供されるため、データ分析の専門知識があるユーザーだけではなくデータ検索に慣れていないユーザーもデータ活用を可能にしたという。
さらに、大分銀行では、SAS Institute Japanのマーケティング支援ソリューションSAS Marketing Automationを採用。Teradataに蓄積されたデータを活用して新たなマーケティング活動を展開する予定だという。これにより、一部顧客に実施したアンケート結果から顧客をライフスタイル別に分類し、その分類ルールをすべての顧客に適用することで、それぞれの顧客のライフスタイルに合った最適な金融商品を提案できるようになるという。
また、TeradataとSAS Marketing Automationを連携させることで、高度な分析と効果的なキャンペーン管理が実現。この新たな顧客管理基盤上では、ライフスタイル別顧客セグメントへのアプローチをより効果的に実施するためのイベント・ベースド・マーケティング(EBM:【用語解説】イベント・ベースド・マーケティングとは)を行うことが可能になるという。
大分銀行では、新システムの導入によって最新の顧客の行動やニーズに基づいたキャンペーンの企画と展開を行うとともに、よりきめ細かい顧客サービスの実現を図っていくとしている。
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