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- 2010/07/16 掲載
ガートナー堀内秀明氏講演:3段階で行うBI実践ステップ
成長の兆しを見つけ出し、成果につなげる
頭打ちのBI、その理由
ガートナーのCIO調査で、世界のCIOが優先するテクノロジとして4年連続1位のBIは、2010年に第5位に陥落した。ただし、日本は2008年に3位、2009年に2位、2010年に4位と「ちょっと事情は異なる」状況にある。BI重視の姿勢は弱まっておらず、従業員2,000人以上の企業でBIを利用中、導入中の企業にとって、9割以上の企業で重視の姿勢がみられたという。
こうした一見矛盾する調査結果が出た背景について堀内氏は「BIベンダーの相次ぐ買収による混乱、景気の悪化などもあるが、BIがツールからシステム、ソリューションへと進化しているから」とみる。
というのも、BIを入れることが新しかった時代は、情報を活用できるマイニングツールとして、あるいはレポーティングできる帳票ツールとして、または隠されたデータを探し出すOLAPツールとして、部門単位で手軽に利用されていた。
しかし、Web技術の採用による標準化、DWH(データウエアハウス)などの大掛かりなシステム構築などが必要になると「現場では手に負えなくなってきた」のだという。これがBIを重視しながらも導入には二の足を踏む結果をもたらしたのではないかとみる。これを如実に示す点して、導入担当者に「IT部門が明らかに増えてきていた」と指摘する。
【次ページ】3段階で行うBI実践ステップ
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