近年、振り込め詐欺やマネーロンダリングといった不正取引被害が金融機関の課題となっている。本年1～5月の振り込め詐欺による被害総額は約30億円（認知件数：2,706件）と多くの被害が発生している（警察庁調べ）。また、マネーロンダリングは、2008年のFATF（金融活動作業部会）対日相互審査結果を受け、各金融機関で対策の強化が求められると予測される。東京スター銀行は、CSKシステムズの「BankSavior」の導入により、こういった問題に対応する。

　 　BankSaviorは、CSKシステムズが開発したルールマッチング機能をエンジンにし、日本の商習慣を反映させたトランザクション（取引）モニタリングシステム。主な特徴としては、柔軟な検知ルールの設定機能により高度なモニタリングが可能、リアルタイム処理をサポートするさまざまな接続形態、ケース管理、金融当局向けの届出等、豊富な機能を搭載している。検知ルールに関しては、担当者が容易に設定でき、新たに設定したルールはシミュレーション機能によりルール適用前に検証できる。新たな設定ルールは、即時適用しタイムリーなモニタリングを実現する。