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- 2024/07/22 掲載
クラウド技術?DevOps?予算管理? ガートナーが教えるITインフラ人材必携の40スキル
I&Oスキルで重視すべき「3つ」の論点
企業ビジネスにおけるITの重要性が高まる中、インフラストラクチャー&オペレーション(I&O)部門のリーダーや担当者には、多岐にわたるスキルが求められている。近年、ITの開発・実行基盤として採用が進むクラウド技術のみならず、データアナリティクスやAI、IoTなどが注目されており、それらに精通するIT人材は、もはや組織の成功のための欠かせない存在だ。
その一方で「現在の従業員が持っているスキルが、ごく近い将来の私たちの要求をサポートするのに十分でない可能性があることを知っている」と指摘している。
「10年というのはまだ非常に先のことですが、より短期的に見ても、今後2~3年の間に従業員が組織の要求をサポートするのは非常に難しくなるでしょう」(シェティ氏)
その上で、シェティ氏は、今後必須となるI&Oスキルに関する重要なポイントとして以下の3点を挙げている。
- 組織のI&Oスキルアップ・能力に影響を及ぼしているのは、どのような市場の動向か
- I&Oで最もスキル需要が高まっているのは、どのようなテクノロジー/オペレーション領域か
- 組織のスキル・プランを策定する際、ほかにどのような要素を考慮する必要があるか
I&Oリーダーにとっての「最重要課題」
まず、「技術的スキルの不足」について。CIOへの調査によると、目標を達成するために必要なスキルの重要性(需要)が高いスキルであっても、実際の労働力の有効性(供給)との開きが大きいことが明らかとなった。同調査で特に人材が不足しているのが「サイバーセキュリティ・アナリティクス」「アナリティクス、BI、データ・サイエンス」「ソフトウェア・エンジニアリング」だという。これらについて、シェティ氏は「こうした人材は直接I&O部門の支配下にあるわけではありません。しばらくは静観しても良いでしょう」と説明する。
その一方で「クラウド・プラットフォーム」「カスタマー・エクスペリエンス、ユーザー・エクスペリエンス」「アジャイル開発」「プロダクト管理」「AIと機械学習」などの項目は、I&O部門にも関わってくるため注視すべきだという。
「多くのCIOが、組織の成功のために特定のスキルを望み、そのために必要なのは人材を求めています。ただ、従業員の多くが、組織が求める技能要件を満たすほどのスキルを備えていません。期待値と現実に存在するものとの間に大きなギャップがあります」(シェティ氏)
その上で、シェティ氏は「I&Oリーダーの多くが常に人材が不足していると言い続けている中、必要なスキルの熟練度を向上させることはI&Oリーダーにとって最重要課題です」と指摘する。
さらに、「毎回、採用市場に行って新しい人材を雇うことはできません。また、既存の従業員が、組織内で今後発生する要件に対応できるようにスキルアップを図ることも検討する必要があります」と話す。
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