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- 2024/05/09 掲載
シャオミの爆売れEVの裏側、27分で完売させた“中国のジョブズ”「最強プレゼン術」
予約開始27分で完売、シャオミ初のEV「SU7」
3月30日に発売となった小米汽車(シャオミ・カー)のSU7(スーセブン)が絶好調だ。予約開始後わずか27分で予定台数の5万台は完売。追加販売が行われ、4月24日現在で累計7万5723台となった。同社では年間生産台数10万台を計画していたが、現在12万台に引き上げる作業に入っている。また、女性の購入者割合が50%近く、iPhoneユーザーが51.9%、BBA(ベンツ、BMW、アウディ)ユーザーが29%であるとも発表されている。経済的に余裕のある女性が販売台数を押し上げているようだ。
シャオミ・カーは、スマートフォンや家電などの小米(シャオミ)の創業者、雷軍(レイ・ジュン)氏が「人生最後の起業」として2021年に創業した企業で、わずか3年で発売にこぎ着けたスピード感も関係者を驚かせている。
雷軍氏は、日本では2011年のスマホ「Xiaomi Mi 1」から知られるようになった。製品発表会では、黒いポロシャツにジーンズという姿でプレゼンテーションをしたため「中国のスティーブ・ジョブズ」「ジョブズのそっくりさん」とも言われた。
雷軍氏は、Mi 1の発売にあたって、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼン映像を徹底研究して、一挙手一投足まで真似をしようとした。しかし、ただの真似に終わらず、独自のプレゼン術を編み出している。今回のSU7が、シャオミ初めての自動車にして、品質面については何も情報がない中で27分で完売したのは、この雷軍氏のプロモーションとプレゼンによる貢献が小さくないと言われる。
「即完売」フラグは立っていた、雷軍氏のプレゼン極意3点
雷軍氏のプロモーションの極意は、製品発表のはるか前から情報を出していき、人気を高め、製品発表当日には大勢が意を決している状態に持ち込むというものだ。今回のSU7も、業界関係者は「予約開始即完売」になると見ている人が多かった。勝負は発表時点ですでに決まっていたのだ。雷軍氏のプレゼン術のポイントは3つある。
- 1)自分自身をIP化する
- 2)ユーザーコミュニティを構築し、対話を重ねる
- 3)心理的アンカリングを多用する
以降では、それぞれのポイントについて詳しく解説していく。
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