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- 2007/04/27 掲載
ソフトウェア資産管理を極める!(1)なぜSAMが注目されているのか?(2/2)
次に、理想的なSAMシステム(SAMS)とはどのようなものかを見てみよう。少し乱暴だが、先に述べたISO/IEC19770-1ならびに、ソフトウェア資産管理コンソーシアム、コンピュータソフトウェア著作権協会の要求事項を簡単にまとめてしまうと、以下のような状況が実現できていれば、SAMがマネジメントシステムとして機能しているといえる。
1.経営陣にコミットされたSAMの体制が構築されていること
2.経営陣にコミットされた管理規程・利用規程が策定され、周知されていること
3.従業員から利用誓約書を徴求していること
4.定期的な社内教育を実施してること
5.ライセンスの適正利用を証明するための各種台帳が整備され、アップデートされていること
6.管理規程・利用規程に基づく監査が定期的に行われ、その改善がなされていること
このうち、1と2は「経営陣にコミットされた」というところがミソである。強制力をもって従業員に協力させるため、および、対外的な責任の所在を明らかにするためには、経営陣のコミットがなければならない。3と4は、従業員の管理意識と管理に対する参加意識の向上のために効果があり、会社としての責務を果たしていることを証明するために重要である。5は対外的な証明には欠かせないものであり、6はそれを裏付けるために必要なものである。
この状態を実現するには、以下の手順で実施していく。
ソフトウェア資産管理の手順 |
この手順によって体制を構築し、上述した目的の1から6までをPDCAサイクルとして回していることを証明できる仕組みになっていれば、それが理想的なSAMSを実施していることになる。
ここまでを見る限りでは、どれも当たり前のことであり、簡単にできることのように思われるかもしれない。SAMの重要性は理解できても、その難しさを実感することはできないだろう。本当に簡単であるならば、使用者も、権利者も、ベンダーも、悩むことも工夫を凝らすこともないであろうし、筆者に相談することもないであろう。どちらの立場も、SAMSを構築する際にさまざまな壁にぶつかるから、悩むのである。
次回は、何がSAMSの実現を難しくさせているのかについて詳述する。
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