- 会員限定
- 2024/02/26 掲載
ひろゆき流「期待しない」働き方、大谷翔平じゃない私たちが重視すべき「職場の条件」
会社に期待してはいけない?
正社員として頑張って働き続けてたら、ちょっとずつでも給料が上がるんじゃないか、役職がついたりすれば、待遇も今よりはマシになるんじゃないか。皆さん自身も、日々、会社の愚痴は言いつつも、そんなことを期待してはいないでしょうか。
日本の職場には昔から「同じ釜の飯」幻想があります。苦楽を共にしてきた仲間たちがいる「自分たちの会社」には、忠誠を誓って尽くさなければいけない。こんなに尽くしてきた会社が、自分を悪いようにするはずがない。こういう幻想は、今でも色濃く残っています。
日本の有名自動車メーカーや製鋼メーカーでは、ここ数年で検査不正が次々と明らかになっていますけれど、その背景にもこの「同じ釜の飯」幻想がある、と僕は思うわけです。
日本のビジネスパーソンは会社の愚痴を言い、仕事がイヤだとか言いつつ、自分の会社は「いいこと」をしていると思い込もうとしています。「うちの」会社で作った製品は、世の中のために役立っている。世の人を幸福にしている。「うちの」会社が稼ぐことで、日本経済に貢献している。そういう会社で働いている自分の仕事も、社会にとって必要なものなんだ……。
ぶっちゃけ、こういう考え方はムダだと思います。会社ってきれいごとでは成立しないですから。
ビジネスは「きれいごと」じゃない
競合他社よりも性能がいい商品を出すとか、同じようなサービスでもちょっと早く出すとか、安売りをしてシェアを取ろうとするとか。なんだかんだいって、民間企業は競争をするしかないし、そこには必然的に勝者と敗者が生まれます。企業同士の競争もそうですし、企業とお客さんの関係も同じです。
「この企業はいいことをしている」「この企業はイケてる」というブランドイメージにしても、その幻想によって原価の安い商品を高く売りつけることができるわけですから、ある意味では消費者をだましているとも言えます。
そうやって利潤を上げることに罪悪感を抱くような「いい人」ばかりだったら、きっと会社は潰れてしまうでしょうね。 【次ページ】思考停止のスキルアップは「危険」なワケ
関連コンテンツ
PR
PR
PR