- 2007/03/16 掲載
【CIOインタビュー】 大工からの転身、「ぐるなび」を支える情報リーダー(3/3)
社内の意識改革は、新人や中途採用者の研修を中心に行っている。その研修の内容は、約385万人(2005年12月末現在)いるぐるなび会員の情報が万が一漏えいした場合、想定される被害について説明すること。一度の研修だけでは、日々の仕事の中でセキュリティに対する意識が薄れていくので、繰り返し研修を行い、意識の定着を図る。
吉本氏は意識改革だけでなく、社内の業務改革も手がけている。そのひとつが、社内ポータルサイトの構築だ。ぐるなびには、業務をしていくうえで必要な社内システムがいくつかあるが、そのシステムを使うたびにIDとパスワードを入れるのが面倒だと以前から感じていた吉本氏は、これをひとつの画面上でできるようにならないかと考え、「ワンウィンドウプロジェクト」をスタートさせた。
当初の構想では、システムを一から作ろうと考え、システムに詳しい人材を社内から集めて行う予定だったが、いろいろなサイトを調べていくうちに、社内ポータルを手がける会社を見つける。
「企業が成長するうえでは、情報共有や社内ポータルによって、社内の情報格差をなくすことが大切だと社長に提案し、導入を決めました。社内でも情報格差をなくすことと、情報セキュリティを高めることが必要でしたからちょうどよかった」というシステムは、2004年夏に稼働した。
しかし、一部の部署からシステム変更について反発が出た。その部署ではすでにグループウェアを使っており、その操作に慣れているメンバーから「使いにくい」という意見があがった。
「会社としての大きなビジョンがありましたから、
気をつけているのは、押しつけないようにすることです。どうしてそれが必要なのか、相手が納得するまで説明します。そうすれば、最初は嫌がっていても、慣れると普通に使ってもらえるようになるのです」と吉本氏は対話の大切さを説く。
2005年6月、同社に社長室というセクションができたことで、吉本氏はその室長に就任した。社長室は、何かをしようと思ったときにすぐスタッフを集め、機動的に動ける社長直属の部門である。その責任者である吉本氏のひらめきで、ぐるなびにまた新しい展開があるかもしれない。
■データ
株式会社ぐるなび
代表者名 代表取締役社長 久保 征一郎
設立年月日 1989年10月2日(会社設立)、2000年2月29日(株式会社ぐるなび発足)
資本金 23億1,500万円(2005年12月末現在)
売上高 55億9,783万7,000円(2005年3月期)
本社所在地 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル2F
従業員総数 569名(2005年12月末現在)
電話番号 03-3215-8818(代表)
ホームページ http://www.gnavi.co.jp/
■事業内容:
・パソコン/携帯電話などによる飲食店のインターネット検索サービス
・その他関連する事業
今回の記事は、弊社刊行「日本の情報システムリーダー50人」(2006年4月発行)に掲載されております。 その他の企業の記事は、同書でご覧頂けます。
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