フリーランスライター 中尾 真二
フリーランスライター、エディター。アスキーの書籍編集から、オライリー・ジャパンを経て、翻訳や執筆、取材などを紙、Webを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは言わなかったが)はUUCPのころから使っている。
テスラ・モーターズ、YouTube、LinkedInなど、近年注目されている企業を立ち上げたのがいずれもPayPal出身者であること。そして、起業家として成功をおさめる彼らが「PayPalマフィア」と呼ばれていることをご存知だろうか。PayPal共同創業者 ピーター・ティール氏は、これまで数多くのベンチャー・スタートアップ企業に投資・参画しており、いわばPayPalマフィアのリーダー的存在である。ティール氏は2015年2月23日、パレスホテル東京にて開催された「楽天金融カンファレンス2015」に登壇。楽天 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史氏との対談で、新たなテクノロジーであるビットコインや、PayPal創業と売却の理由、イノベーションを起こすためのヒントについて語った。
2014年は、Heartbleed、Shellshock、PoodleとOSのシステムツールやインターネットプロトコルなど、企業セキュリティはプラットフォームに関わる枯れたはずの技術の脆弱性に振り回された感がある。日本国内ではベネッセ事件やLINEの乗っ取りなど、大規模な個人情報漏えいに関わる事件が社会問題になった。モノのインターネット(Internet of Things: IoT)の発展にともない、制御システムやモバイルデバイスの被害も着実に現実化している。2015年に求められるセキュリティ対策はどのようなものだろうか。ソフォスが発表した2015年版セキュリティ脅威予測レポートをベースに考えてみたい。