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- 2016/01/12 掲載
GEやGMも採用、DevOpsの課題を解決する統合プラットフォームとは(2/2)
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ビルドやテストを並列分散処理し、高速化を実現する「ElectricAccelerator」
ElectricAcceleratorでは、ビルドやテストなどの処理を並列分散で実行し、高速化する。開発者は通常はローカルな開発マシンでビルドやテストを実施するが、ElectricAcceleratorでは、クラスターマネージャから命令を出し、リモートのビルドクラスターでサーバに処理を分散させて実行する。結果として、数時間かかっていたビルドやテストが数分まで短縮された例もある。このツールは、より高速で正確なビルドが行えるように、依存関係を自動分析し、ビルドの可視化とレポーティング機能なども備えている。ビルドの統計情報や、依存関係の改善が可能な部分を示し、特定ステップのビルドに関する入出力やファイル、遅延などの詳細を調べることも可能だ。
今回の講演では、ゲストとしてアイシン・コムクルーズが招かれ、ユーザーの立場からツール導入の決め手を紹介した。同社はアイシン精機のグループ会社として、自動車向けの組込み量産ソフトの開発や、自律走行車、次世代OSの研究などを手がけている。
同社では従来、サイズの大きなソースコードで静的解析に時間がかかったこと、繰り返し作業だが準備時間が取られたこと、手戻りで余分な工数が発生していたこと、ツールのライセンス制限により開発者の待機時間も無駄になっていたことなどが課題だった。
そこで同社では、社内に専門部隊を立ち上げ、効率化の余地が大きいと思われる下流行程の作業をすべて自動化・高速化することで、作業時間や待機時間の削減を目指した。
社内で継続的インテグレーションが可能なCI(Continuous Integration)ツールが検討され、Electric Cloud製品とオープンソースのJenkinsが候補に挙がったが、最終的にElectricFlow&ElectricAcceleratorを導入。決め手は大規模な処理に対応し、Acceleratorで高速化が可能なことだった。
同社でのトライ検証はコンパイラーにGreen Hills、静的解析にQA・Cを利用しているが、ElectricFlowで自動化環境を構築したところ、準備時間が減り、人的ミスの削減にも目途がついた。またElectricAcceleratorによって、ビルドや静的解析の分散並列処理を実施し、高速化の実現も確認できた。
同社では今後、自動化環境の標準化を進め、同時に自動化スクリプトに可視化データ収集の仕組みを取り入れ、進行中のプロジェクトの品質レベルを把握できるようにする計画だという。
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