- 2025/03/03 掲載
「初任給一律」脱却へ=富士通の平松浩樹取締役―春闘インタビュー
―新卒採用でもジョブ型を導入する。
2020年から段階的にジョブ型人事制度を導入してきた。26年入社から新卒者も、入社後に担う職務職責をベースとした採用へ本格的にシフトする。一律採用もやめ、仕事に合わせて組織に人を割り当てるキャリア採用に近い形になる。
―給与も変わるのか。
改定後、大半の新卒者は年収ベースで550万~700万円を見込み、人工知能(AI)技術者など高度な専門性を持つ人は1000万円レベルも想定する。23年度に全社員の年収を最大24%引き上げたが、新卒に対応できていなかった。今回の適用はジョブ型完成形への重要なピース。春闘では一律の初任給水準の議論から抜け出したい。
―社員の適性をどう見極めるか。
インターンシップを活用したい。単なる職場体験で終わらせず、有償の長期型を充実させる。実施時期や入社時期も柔軟化し、学業と調整して参加できるようにしたい。
―若手でも高水準の成果が求められる。
下積み的な業務はAI活用などで効率化し、早くから若手が魅力を感じるような高度な仕事を任せる。報酬に見合う高いレベルの仕事がしたい人に来てほしい。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える富士通の平松浩樹取締役=2月19日、川崎市
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