米国株式市場＝ハイテク株主導で上昇、ＦＲＢ議長発言も支援

Caroline Valetkevitch

[ニューヨーク ４日 ロイター] - 米国株式市場は、ハイテク株主導で上昇し、主要３株価指数が終値ベースの最高値を更新した。前日四半期決算を発表したセールスフォースが大幅上昇した。米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のパウエル議長の発言も相場を押し上げた。

パウエル氏はこの日、米経済は９月に利下げを開始した当初よりも力強く推移しているため、ＦＲＢはさらなる利下げに慎重になる可能性があると述べた。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・エコノミスト、ピーター・カーディロ氏は、パウエル議長の発言は地区連銀経済報告（ベージュブック）とともに市場の明るい雰囲気を強めたと述べた。

ＦＲＢはこの日発表したベージュブックで、経済活動はほとんどの地区で若干拡大したという認識を示した。物価上昇は控えめなペースにとどまったという。

パウエル議長は「経済について非常に楽観的で、インフレに関しては進展がみられると述べた。これは株式市場全体にとって良いニュースだ」とカーディロ氏は語った。

市場は１７─１８日に開催されるＦＯＭＣで３回連続となる利下げが決まると予想している。

米顧客管理ソフト大手セールスフォースは１１％高。前日発表した第３・四半期（８―１０月）の売上高は、前年同期比８％増の９４億４０００万ドルで、ＬＳＥＧがまとめたアナリスト予想平均の９３億５０００万ドルを超えた。

他のクラウド企業も買いが優勢となった。Ｓ＆Ｐ５００テクノロジー指数、通信サービス指数、一般消費財指数はそれぞれ最高値で引けた。

半導体メーカーのマーベル・テクノロジーは業績見通しを好感して２３．２％高となった。半導体指数は１．７％上昇、エヌビディアも３．５％上昇した。

米ＡＤＰリサーチ・インスティテュートが発表した１１月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は１４万６０００人増だった。緩やかなペースで増加した。

米供給管理協会（ＩＳＭ）の１１月の非製造業総合指数は５２．１と、前月の５６．０から低下し、予想の５５．５も下回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値上がり銘柄数を１．２対１の比率で上回った。ナスダックでも１．２３対１で値上がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は１３０億６０００万株。直近２０営業日の平均は１４８億９０００万株。

終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株３０種 45014 308 0.6 44941 45073 44799

.04 .51 9 .05 .63 .74

前営業日終値 44705

.53

ナスダック総合 19735 254 1.3 19587 19741 19575

.12 .21 .48 .76 .4

前営業日終値 19480

.91

Ｓ＆Ｐ総合５００種 6086. 36. 0.6 6069. 6089. 6061.

49 61 1 39 84 06

前営業日終値 6049.

88

ダウ輸送株２０種 17167 -22 -0.

.37 .18 13

ダウ公共株１５種 1045. -1. -0.

1 7 16

フィラデルフィア半導体 5121. 85. 1.7

78 92 1

ＶＩＸ指数 13.45 0.1 1.1

5 3

Ｓ＆Ｐ一般消費財 1832. 21. 1.2

47 65

Ｓ＆Ｐ素材 586.2 -5. -0.

4 25 89

Ｓ＆Ｐ工業 1203. 5.2 0.4

42 9 4

Ｓ＆Ｐ主要消費財 894.2 -1. -0.

9 51 17

Ｓ＆Ｐ金融 834.7 -3. -0.

4 28 39

Ｓ＆Ｐ不動産 275.1 -0. -0.

83 3

Ｓ＆Ｐエネルギー 699.7 -17 -2.

7 .72 47

Ｓ＆Ｐヘルスケア 1707. -1. -0.

05 25 07

Ｓ＆Ｐ通信サービス 340.7 2.0 0.6

7 8 2

Ｓ＆Ｐ情報技術 4713. 81. 1.7

31 92 7

Ｓ＆Ｐ公益事業 406.5 0.0 0.0

9 2

ＮＹＳＥ出来高 5.04億

株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 396 + 大阪比

40 370

シカゴ日経先物12月限 円建て 396 + 大阪比

25 355