- 2024/05/31 掲載
中国製造業PMI、5月は49.5に低下 予想外の50割れ
Joe Cash
[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.5と、4月の50.4から低下し、好不況の分かれ目である50を予想外に下回った。
ロイター調査によると、市場は4月と変わらない50.4を見込んでいた。
長引く不動産危機が企業・消費者・投資家の心理を引き続き圧迫しており、新たな景気刺激策を求める声が強まりそうだ。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミ氏と、Xu Tianchen氏は「PMIデータは特に国内需要の弱さを反映している。住宅部門は引き続き悪化し、小売売上高は好調ではなかった」と指摘した。
ここ2カ月上昇していた新規受注と新規輸出受注のサブ指数は縮小に転じた。雇用は引き続き減少した。
国家統計局の非製造PMIのサービス部門サブ指数は、4月の50.3から5月は50.5に上昇した。ただ、建設業も含むより広範なサービス部門の指数は51.1と、前月の51.2から鈍化した。
上海華宝信託のエコノミスト、ニエ・ウェン氏はさらなる支援の必要性を裏付けるものだとし、「需要面での刺激策を強化すると同時に、金融機関のバランスシート縮小を回避するためできるだけ早期に信用経路を整理し、経済に悪影響を及ぼすのを防ぐ必要がある」と述べた。
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