- 2024/05/31 掲載
サウジ政府がアラムコ株追加売り出し正式発表、最大131億ドル調達も
[ドバイ 30日 ロイター] - サウジアラビア政府は30日、国営石油会社サウジアラムコの株式追加売り出しを正式に発表した。資金調達額は最大131億ドルに上る可能性があり、ムハンマド皇太子が進める経済多角化を資金面で支援することになりそうだ。
売り出し価格が仮条件レンジ(26.7―29リヤル)の上限に決まった場合、約15億4500万株(全体のおよそ0.64%)の売り出しで120億ドルを調達できる。さらに引受金融機関が「グリーンシュー・オプション」をレンジ上限価格で行使すると、売り出し規模は17億株弱(0.7%)、調達総額も131億ドルに達する。
アラムコは2019年に新規株式公開(IPO)を実施して294億ドルを調達しており、今回はそれに続く株式放出となる。
アミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は「追加売り出しは、サウジ国内と海外の投資家双方の間に株主層を広げる機会を提供してくれる。流動性に厚みが増し、世界株式指数における当社のウエートを高めるチャンスにもなる」と述べた。
サウジ政府にとっては、株式売却収入を経済構造の石油依存脱却の取り組みに役立てられる。
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