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- 2018/09/13 掲載
Excel ゴールシークの使い方を基礎から図解、「結果から逆算」で何がわかるのか
連載:今日から使えるExcel最強活用術
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結果から逆算する「ゴールシーク」とは?
少し分かりにくいので、飲食店の売上を例に考えてみます。平均客単価が500円で、客数が200人のとき、1日の売上は10万円(=500円×200人)になります。
では、平均客単価を500円に設定した場合に、売上目標12万円を達成するために必要な客数は何人になるでしょうか。この数を求める際に便利なのがゴールシークなのです。
●通常のExcelの計算
平均客単価[500円]×客数[200人]=売上[???円]※通常の場合、平均客単価、客数といった数式の要素はあらかじめ決まっている。
●ゴールシークを用いたシミュレーション
平均客単価[500円]×客数[???人]=売上[12万円]※数式の結果だけ先に決まっていて、数式の要素を逆算するにはゴールシークが便利。
ゴールシークは応用範囲の広い機能です。みなさんのアイデア次第でいろいろな計算に利用できます。たとえば、上記の他にも「目標利益から必要な回転率を割り出す」、「総予算(利益)から調達できる人員を割り出す」などでも利用できます。ポイントは上記にある通り「希望の計算結果を得るために必要な値を逆算する」です。
このことを念頭に、どのようなケースで利用できるか検討してみてください。また、既存の業務の中でこの機能を活用できるものがないか確認してみてください。
ゴールシーク用の表を作成する
ゴールシークを利用するには、最初に「逆算用の数式を入力した表」を作成します。今回の場合は「平均客単価」と「客数」、そして2つを掛け合わせた「売上」の3つが記載されているシンプルな表でかまいません。客数には、仮の数字として「500」と入力しておきます。ゴールシーク用の表を準備したら、[データ]タブの[What-If分析]→[ゴール シーク]をクリックして[ゴールシーク]ダイアログを表示します。このダイアログには3つの入力欄があります。各欄に何の値を入力するのか、ここでしっかりと把握しておいてください。
●[目標値]項目にセル参照は指定できるのか
[ゴールシーク]ダイアログの2つめの入力項目である[目標値]にはセル参照は指定できません。一見入力できそうですが、ベタ打ちの数値しか指定できないので注意してください。
このような場合は、表全体を新しいシートにコピーして、対象のセル(右の例では「客数」)をベタ打ちで入力してからゴールシークを行います。
目標利益から必要な回転率を割り出す
前項ではゴールシークの基本を解説しました。解説した事例があまりにもシンプルだったため、「これなら割り算で計算したほうが早いのでは?」と思った人も多いと思います。実際その通りで、前項で求めた「客数」は12万円÷500円の割り算をするだけで簡単に計算できます。わざわざゴールシークを利用する必要はないかもしれません。ここでは、ある飲食店の営業計画表を例に考えてみます。右表で、月次の営業利益1,000千円(百万円)を達成するには、回転率を何%に上げる必要があるでしょうか。
【次ページ】「回転率」はいろいろな数値と関連し合う
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