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  • 2021/04/01 掲載

入社1年目「新人でも仕事を選べ」と言い切れる、決定的な理由

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現在、サラリーマンの働き方は大きく変化している。しかし、入社1年目の働き方はアップデートされているだろうか? ロールモデルがおらず、これまでの働き方を踏襲できない今の時代に、新入社員は何を意識すればいいのか――。そのヒントを提示するのが、SNSで4万人以上から支持されているイシコさんである。新卒で大手総合商社に入社し、100名以上いる同期の中から異例の速さで、海外駐在員に入社1年目で抜擢。転職を重ね、現在はベンチャー企業で、数百億円規模の売り上げを動かしている。まさに、会社の規模や肩書に関係なく、「どの会社でも評価されている」サラリーマン。そんなイシコさんに、これからの入社1年目の働き方について解説してもらった。
執筆:イシコ
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新入社員は入社1年目から意識すべきことがある
(Photo/Getty Images)

本記事は『入社1年目からどう働くか』の内容を一部再構成したものです。

入社1年目が「見習い期間」の時代はもう終わった

 入社1年目といえば、言わば「見習い期間」です。3年後、5年後に戦力になることが前提でした。研修で学び業務に慣れることや、社内の人との関係性を築くことなど、会社から求められることをクリアすれば合格。会社側も、社員が成長するまで時間がかかることを見越して、時間的にも、精神的にもじっくり仕事に取り組める体制を取っていたのです。これは、「社内で評価される働き方」といえます。

 しかし、2020年、世界を取り巻く環境は大きく変化しました。働き方改革や新型コロナウイルスの影響で、テレワークや副業の推進、残業削減など、働き方も大きく変わっています。また、みなさんご存じの「人口減少」は日本の大きな課題です。多くの業界で、顧客数が減少する未来を表しています。また、今や聞きなれたAIやデジタル化がさらに進むことで、衰退する業界も予測されています。

 これらの時代の変化は、私たちの働き方以前に、会社そのものに大きな影響を与えているのです。今の事業をどこまで伸ばせるのか(維持できるのか)、わからない状況で、若手社員を長い目で見て育てる余裕はなくなってきています。

 そんな会社の状況に目もくれず、従来の「見習い期間」の働き方をそのまま踏襲していては、評価を得ることはできません。それどころか、気づかないうちに“お荷物社員”になってしまいかねないのです。

 実際、新型コロナウイルスにより経済が落ち込んだことで、倒産までいかずとも、減給やボーナスカット、リストラなどが以前にも増して現実のものとなり、不安を覚えた人も多いと思います。

 また、会社が業績不振に陥り、その年の就活生の中には内定を取り消された人もいたと聞きます。入社1年目のみなさんの中には、目指していた会社がそもそも新卒採用をしないという、想定外の事態に遭遇した人もいるのではないでしょうか。

 新卒で希望の会社に入社し、数ヶ月の研修を受け、希望の部署へ配属されたら、3年間はその仕事を頑張って役職を得る――。そんな堅実な理想さえ、誰も保証はしてくれないのです。

 私たちサラリーマンは、会社に身を預ける以上、常にリスクを抱えています。だからこそ、これからは一つの会社に依存せず、「どの会社でも評価される働き方」を入社1年目から身につけておくことが、自分の身を守る武器になるのです。

 では、入社1年目から「どの会社でも評価される」には、どんなことを意識すればいいのでしょうか。おさえるべきポイントは、大きく分けて3つです。

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他社に転職しても評価されるための3つのポイントとは?
(Photo/Getty Images)

ポイント1:「即成果」を出すスピード感を持つ

 一つ目は、成果を出すスピードです。みなさんは「成果型評価」という制度を聞いたことはあるでしょうか。

 これは、個人の成果に応じて昇給・昇格を決めるもの。年次に応じて評価が決まる従来の「年次序列型評価」とは異なり、個人の頑張りが収入や仕事内容に直結します。

 もともとは外資系企業や保険業界、不動産業界などで導入されている評価方法でした。しかし近年、異業種間での人材獲得競争が激しくなっていることに伴い、業界や職種問わず、この「成果型評価」に切り替える企業が増えています。

 「成果型評価」を採用する理由の一つは、優秀な若手社員を獲得するためだと言われていますが、ベテランや若手といった年次に関係なく、成果を出せる優秀な人材はここ数年、多くの業界で求められる傾向にあります。

 この傾向は、コロナ禍でますます拍車がかかったように思います。かつては、決められた時間に出勤してデスクに向かっていれば良しとされていましたが、その価値観はまったく通用しなくなりました。

 オフィス以外でも働けることがわかり、全員で「デスクに向かって座っている」姿勢に価値がなくなってしまったのです。それよりも、時間あたりの成果=「生産性」に注目が集まっています。

 「石の上にも三年」ということわざがありますが、今や会社にも社員にも、そんな余裕はありません。即成果を出すスピード感が以前にも増して求められるようになったと言えるでしょう。

【次ページ】ポイント2:能力・経験値は自分で高める
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