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- 2018/10/23 掲載
勝間和代、増原裕子両氏が語った「ダイバーシティの未来」
各界で議論される「同性婚」
今回で3回目を迎えるLLAN(LGBTとアライのための法律家ネットワーク)の「Equality Gala 」。冒頭、LLAN 共同創設者の藤田直介氏とアレキサンダー・ドミトレンコ氏が挨拶した。乾杯の挨拶では、LLANの理事で、スクワイヤ外国法共同事業法律事務所パートナー 別府理佳子氏が「1人ひとりが心から信じる、何よりも大事な大義、使命として、すべての人が愛するひとを愛せる世界、居場所、日本をめざすことに前進していく所存でございます。LOVE IS LOVE」と話した。
その他にも、学会、政界、実業界など、各界のフロントランナーが壇上に登場した。最初に登壇したのは立命館大学法学部教授の二宮周平氏だ。
自民党議員も『新潮45』の騒動について言及
自民党 衆議院議員 橋本岳氏も登壇。杉田氏の『新潮45』への寄稿問題にも触れ、LGBTに対する理解の必要性を訴えた。続いて、立憲民主党 衆議院議員の尾辻かな子氏が登壇。
ある雑誌では、LGBTは生産性がないというような発言があり、さらに先日発売された同じ雑誌は『それの何が悪いんだ』と居直るような言論が出てきています。これが日本の現状なら変えなければならない。日本が平等で多様性を尊重する社会となるよう、お力をお貸しいただければと思います」(尾辻氏)
※本イベント開催日は9月19日で、「特別企画 そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」を掲載した『新潮45』10月号の発売日の翌日だった。その後、9月25日に新潮社から『新潮45』の休刊が発表された。
また、今年4月からパートナーシップ宣誓制度を開始した福岡市長 高島宗一郎から、ビデオメッセージで挨拶があった。
「パートナーシップ宣誓制度を作る前に、私は当事者のみなさんと本音で話す機会をいただき、家族として病院で面会できない、市営住居に入れないといった苦しい思いを直に聞きました。パートナーシップ宣誓制度に加え、中学校の制服の見直しについても検討しはじめています。福岡市も一歩ずつ施策を進めていることを世の中に伝えることで、他の自治体や企業にも関心が広がっていくことを確信しています」(高島氏)
「昨年7月に、全国の自治体議員のLGBT施策を推進する議員連盟を立ち上げ、同時に私がゲイであることをカミングアウトしました。LGBT自治体議連を立ち上げた当時、メンバーは全国で80名だったのですが、1年足らずで260名まで増えました。パートナーシップ制度が導入されている自治体は、全体の人口の1割を超えようとしており、加速度的に広がっています。オセロゲームの石が黒から白に変わるように、1つひとつの自治体をレインボー色に変え、日本全体に広げていきたいと思います」
日本企業で最初にLGBT行動規範に賛同した富士通
企業からは、富士通 常務理事 CTO補佐 人事本部副本部長 人材開発担当 兼 ダイバーシティ推進室長の梶原ゆみ子氏が登壇した。さらに、外資で働かれている方から『(国連のLGBTI企業行動指針に)支持表明をすることは、会社に帰属する従業員が安心して働けることを示しているんですよ』と言われ、何を躊躇しているのだろうかと気持ちが固まりました。あわせて、弊社の役員に対しての研修を行いました。人権尊重のもと、1人ひとりの意見に耳を傾け、ダイバーシティ&インクルージョンを進めていきます」(梶原氏)
イベントでは、オペラ声楽家のマリアセレン氏による歌のパフォーマンスも披露された。ソプラノとテノールを使い分ける両声ヴォーカリストとして活躍するマリアセレン氏の圧倒的な歌声に、会場中が引き込まれた。
「自分らしく生きるというのは他人を受け入れることです。私も『気持ち悪い』と言われることもあるけれど『気にしてくれてありがとう』と抱きしめてあげる。受け入れること、それが心のバリアフリーに繋がるのではないかと思います」(マリアセレン氏)
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