滴滴出行の旧名は、滴滴快的（ディディ・クアイディ）。中国テンセントやアリババが大株主として出資しているほか、2015年には日本のソフトバンク（SIMI）からも6億ドルの出資を受けている（当時はディディと合併する前のクアイディとして）。

　米国の配車アプリサービス大手「Lyft（リフト）」と9月に提携を発表しており、中国と米国で相互の利用者配信サービスを提供していた。

　ディディ・チューシンを介した乗車数は2015年3月期から2016年3月期にかけて20倍に増加。一日の平均乗車数はウーバーを大きく上回る1100万回に達しており、中国配車サービス市場の87％を占めているという。ユニコーン企業としても、2015年10月時点で第7位に位置している。


　アップルによる今回の出資は、同社にとって2番目に大きい中国市場での存在感を高める狙いとみられ、EVや自動運転、インフォテインメントなどの分野での提携も模索していく見込み。