今回発表された組織改革は大きく5つ。

　1つ目は中国事業の再編で、これまで会社別に統括していた企画・経営と販売・マーケティングに関する業務を、機能別に統合・再編し、同市場における統一されたマツダブランドの確立を図る。　

　具体的には、中国第1事業部および中国第2事業部を統合・再編し、中国マーケティング部および中国ビジネス推進部を新設する。

　2つ目は、ITの進化や顧客ニーズの多様化にともない、中長期経営課題の解決に向けて、「マツダデジタルイノベーション」（MDI）の「新たなステージに取り組む」目的で、MDIプロジェクト室を新設すること。

　3つ目は、R&Dリエゾン領域についてで、マツダとフォードの資本関係の解消にともない、R&Dリエゾン室を廃止し、同室が担っていたマツダとフォード間の技術情報交換ならびに協業の推進を支援する機能を、R&D技術管理本部に移管する。

　4つ目は、デザイン領域。ブランド様式に関わる表現、ビジュアル、コミュニケーションの企画・提案を行い、その品質を一括管理する機能を強化する目的で、デザイン本部にブランドスタイル統括部を新設する。

　5つ目は、国内営業領域で、国内の販売現場におけるブランド価値向上の取組みを、全国の販売会社と協力して実現していくために、より効果的に連携できる体制を構築するべく、国内営業本部に、東日本営業部および西日本営業部を新設するという。

　トヨタも4月から未来創生センターの新設などを予定しており、イノベーションに注力できる体制を整えることを発表している。