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- 2016/01/15 掲載
ハバタク 小原 祥嵩氏が語る 「グローカルなマインドセットを持つ人材を増やす」
ハバタク 共同代表 小原祥嵩 さん
「チャイナ・プラス・ワン」戦略でベトナムを拠点に
――教育・人材育成事業の拠点をベトナムにしたのはなぜですか?小原さん:会社を設立した2010年頃は、ちょうどチャイナ・プラス・ワン(注1)の考え方が注目を集めていたんです。当時、中国以外の海外拠点の候補として名前が挙がっていた上がっていたのがインドネシアとベトナムでした。
(注1)製造業などを営む企業において、中国に拠点を集中させることで生まれるリスクを軽減するために、中国以外の拠点を確保する経営戦略インドネシアはIT企業の進出が多かったのですが、僕たちは幅広い業界の企業が集まる場所で、日本人や日系企業が世界に羽ばたくための手助けをしたいと思ったんです。ほかにもインドやミャンマー、カンボジア、ラオスなども検討しましたが、インフラが整っていないなど、仕事をするには足りない部分があり、総合的な判断でベトナムを選びました。
――「人柄が良い」とのことですが、ベトナム人の性格に特徴はあるのでしょうか?
小原さん:素直でおおらかな人が多いと思いますね。それでいて成長意欲が高く、貪欲に仕事のスキルを身につけようとします。教えたことは素直に聞いて実践してくれますし、チャレンジできる良い環境があれば、切磋琢磨して伸びていく人が多いですね。
日本よりも、仕事で挑戦できるチャンスが少なく競争も激しいため、「自分の意見をしっかり主張する」姿勢も身に付いています。
――ベトナムの労働環境はいかがですか。
小原さん:必要に応じて残業することはありますが、基本は定時きっかりに帰る人が多いです。ベトナム人は家族をとても大切にしており、アジアではよくある働き方です。仕事とプライベートを分けて考えていて、17時になったら仕事を切り上げて、帰りに奥さんや子どもを迎えに行っていますね。夜は家族で過ごすのが一般的です。
家族のつながりの強いベトナムですが会社に対しても家族的なつながりを求める傾向があります。企業側も社員を大切にしていて、社員旅行などのイベントを通じて社員同士の結束を固めています。
――給与面や休暇について教えてください。
小原さん:英語が喋れることが前提になりますが、給与平均は大卒で400~500ドルくらいじゃないでしょうか。海外留学の経験や、高い語学力を持っていると評価されやすいですね。あと、ベトナム人はIT業界での活躍も目覚ましいので、エンジニアの需要は今後ますます高まっていきそうです。
※2015年11月2日 米ドル/円 120.350000の為替レートで計算。以下、すべて同じ。休暇に関しては、日本と比べるとベトナムには連休が少ないです。唯一の長期休暇であるテト(旧正月)をみんな本当に楽しみにしていて、テト休暇直前には目に見えてソワソワしていますね(笑)。ベトナム人は長期休暇後には働きたくなくなって離職率も高まるので、「ボーナスはテトが明けてから渡しなさい」なんて言われるほどです。
【次ページ】秋田で起業支援、地方創生で持続可能なシステムづくり
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