- 2015/06/15 掲載
キヤノンMJ、防犯カメラのクラウド型録画サービス「VisualStage Type-Basic」

キヤノンMJでは今回、ネットワーク監視カメラソフトウエア市場で最大手のアロバとの間で、ネットワーク監視カメラソフトウエアの販売代理店契約を締結した。これにより、同社製品をベースとしたクラウド型録画サービス「VisualStage Type-Basic」を提供する。

VisualStage Type-Basicは、ネットワークカメラで撮影した映像を録画しデータセンター内のクラウドサービスで管理したり、ネットワークカメラのライブ映像や録画映像をクラウドサービス環境で再生できるサービス。
また、アロバ社が採用している二重鍵暗号化方式により、万一データが漏えいしても復号化鍵がないと録画データを再生できないなど、セキュリティ対策を施しているという。
VisualStage Type-Basicは、NVS(ネットワークビジュアルソリューション)市場向けクラウドサービス事業の第1弾と位置付け、中小企業における防犯やモニタリングを主な用途と想定する。すでに、教育機関での導入も決まっているという。
「店舗などで、どうしても1人になることがある場合、監視カメラがあれば安心して働くことができる」(キヤノンMJ 担当者)
価格は、標準のVGA録画での保存で、7日間で3,980円(いずれも税抜)、15日間で5,000円、30日間で6,000円。ライブモニタリング再生は、1,200円で提供される。また高画質(1.3M録画)などのメニューも別途用意。そのほか、初期設定費用として、1万円が必要になる。
今後は、大手中堅企業における画像解析・マーケティング分析を主な用途とするクラウドサービスや、金融機関、公共インフラにおける警備・監視を主な用途とするクラウドサービスなどを、順次市場投入していく計画という。
キヤノンMJグループはネットワークカメラを中核とするNVS事業全体で2017年に売上高100億円を目指す考え。
テクノ・システム・リサーチ社「2014年版ネットワークカメラ市場のマーケティング分析」によれば、世界的な防犯意識の高まりやアナログCCTVカメラからの買い替えが進んだことなどにより、世界市場で約4,083億円(対前年比約34%増)、国内市場で約218億円(対前年比約21%増)と大幅に市場規模が拡大。2015年も拡大基調を維持し、世界市場で約5,834億円(対前年比約28%増)、国内市場で約285億円(対前年比約17%増)と予想されている。
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